日焼け止めを塗る前に

 いつの間にやら桜の蕾が大きくなっていました。今週末は暖かい予報なので
見頃でしょう。頑張ってばかりいないで、桜を愛でながらのリラックスタイムを
過ごすこともいいですね。

 例年、ゴールデンウイーク頃には、日差しは相当強くなります。そろそろ、
日焼け止めの出番です(本当は1年中の使用が望ましいのですが)。そこで、
皮膚病の専門家として、少しばかりアドバイスを!

 実は、日焼け止めを正しく使用している人が意外にも少ないと感じています。
私ら薬剤師の勉強不足・説明不足も大いに反省しなければならないのですが、まず
使用量が少ない! やはり、ある程度しっかり塗らないと逆にもったいないです。

 その量とは? クリームタイプならパール2~3粒分が、乳液タイプなら1円玉
2枚分が、顔に使用する目安です。中途半端な使用量では、ムラ焼けの原因に
なりますので、注意してください。

 そして、日焼け止めを塗る前に、保湿を忘れずにしたいものです。その理由は、
焼き魚に例えるとわかりやすいと思います。魚を焼く時を思い浮かべてみましょう。
生の魚と干物の魚では、どちらが焼けやすいと言えば、干物です。

 どうやら皮膚でも同じように、荒れた状態の乾燥した皮膚の方が、しっとりとした
状態の皮膚よりも焼けやすいと言われます。ですから、日焼け止めの効果を最大限に
引き出すために、努力がしっかり実を結ぶように、効果的な使い方をしていただき
たいと思います。

 当薬局では、効果と価格のバランスや使用感・安全性・低刺激性などの点から、
日焼け止めにはプローラUVクリーム(SPF48・PA+++)を、保湿剤には
ミュールセラム・ローションを提案しています。

 また、日焼けとは違うものの、日光アレルギーと言えるような顔面の発赤に悩んで
いる人もいます。日焼け止めも重要ですが、漢方薬を飲んで改善している人もいるので
お悩みの方は、一度ご相談ください。



  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、皮膚病の予防相談
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

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