ひきこもり・家庭内暴力への対応策

 

 元農水事務次官による長男殺害事件の報道を見ていて、先週に参加した
家族療法の研修会を思いだしていました。一部の報道を見ているだけなので
一般論として、ひきこもり・家庭内暴力への対応策を考えたいと思います。

 因果論では、殺害した元次官が悪いとか、家庭内暴力をふるっていた
長男が悪いという、誰が悪いのかの犯人探しに焦点が当てられます。
一方家族療法では、誰が悪いという犯人探しはせず、各々の関係性に
注目します。

 現在の家族療法は家族だけでなく、学校や会社など組織の問題にも
活用され、最近はシステムズ・アプローチとか、システム療法などと
呼ばれるように、各々の関係性をシステムとして捉え介入する治療法です。

 このように各々の関係性に注目する心理療法は、他に対人関係療法や
交流分析などがあり、いずれもコミュニケーションのパターンを変化
させることで事態の改善を図るものです。

 想像の域を出ませんが、今回の事件について誰が悪いという犯人探し
をしても、あまり教訓は得られないように思います。ひきこもりや
家庭内暴力が社会問題として重要な今現在、私はコミュニケーションの
在り方に注目する方がいいのではないかと考えています。

 日頃どのようなコミュニケーションがされているのか、どんな関係性が
その家族の健全なコミュニケーションを阻害しているのか、どこに注目し
何を変化させれば機能的なコミュニケーションが回復するのか、などを
見立ててセラピストは介入します。

 犯人探しをしないため後味の良いセラピーになりますし、関係性も
改善するため介入後のコミュニケーションは円満になります。

 家庭内暴力がひどい時、場合によってはホテルや知人宅に避難すること
も大切です。そうやって、ある程度落ち着いてきたら介入するのが良い
ようです。

 ひきこもり・家庭内暴力のベースには、コミュニケーションの不足や
ズレがみられます。そして、感情を伝えることと感情的になることが
ゴチャゴチャになっているので、まずはその辺りを整理して改善すると
良いでしょうね。

 いずれにしても、悩んだ場合は心理の専門家(公認心理師や臨床心理士)に
相談することをお勧めします。もちろん、当薬局でも大丈夫です。

  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和
 
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