コロナ後遺症・ワクチン後遺症と中枢感作

 3回目のワクチン接種があまり進んでいないようです。
その背景に、罹患しても軽症で済みやすいことやワクチン接種に
対する不安・恐怖などが存在しています。特に、2回目の接種で
発熱や疼痛などの副反応が強めに出た若い人たちには、メリット
よりもデメリットのほうが強いかもしれません。

 また、中年以降の人たちでは、ワクチン接種後の後遺症(?)に
苦しんだ人が意外にも身近にいます。その話も、消極的にさせる
要因なのでしょう。実際に私も複数人から3~6か月くらいの期間
副反応あるいは後遺症に苦しんだという話を聞いています。

 またコロナ感染後の後遺症は、半年を経過すると慢性疲労症候群の
ような倦怠感や抑うつなどの症状が約1割の方に出てきます。
現在、慢性疲労症候群は、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群
(ME/CFS)と呼ばれるようになってきています。

 ワクチン接種によるME/CFS様の後遺症は、正確な統計は
把握してないものの1割に遠く及ばないので、リスクという点では
ワクチンを接種してコロナ感染の重症化を予防する方がいいと
思います。

 それでもワクチン接種に消極的な場合、きちんと感染予防策を
講じながら、中枢感作対策も取り入れたいものです。有力な説では
脳内の炎症が原因とされます。そこに不安などのメンタル要因が
関与すると更にリスクは上がるだろうと私は考えます。

 脳内炎症に対しては、消炎鎮痛薬よりも抗酸化物質を選びたい
ものです。抗酸化物質はたくさんありますが、ポリフェノールでも、
EPAでもビタミンEでもいいのではないでしょうか。ただ、ある
程度の用量が必要と考えますが。もちろん漢方薬もありです。

 そして、メンタル要因に対しては、日頃のコミュニケーションが
重要になります。不安などを吐露できる関係性がポイントでしょう。
そのような関係性がない場合は、カウンセラーなどの専門家を
頼ってもいいでしょう。

 感染者の約1割という高率で発生するME/CFS様の後遺症を
限られた情報量ながら、今できる対策を考えてみました。



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