新型コロナ感染後遺症とワクチン後遺症

 2019年11月ころに端を発した、新型コロナウィルス感染症
も3~4回のワクチン接種や感染により抗体を獲得した人が一定数
に達したためか、国内では小康状態が続いています。

 このまま、withコロナになることを願う私ですが、その一方で
やはり気を抜けないなと思う私もいます。まず、オミクロン株が
流行株の大半になった時、感染性の強さからマスクの2枚重ねを
推奨し私も実践してきました。今の感染状況ならシングルでも
大丈夫かと思います。

 一方、入院を要するような中等症~重症の入院患者が減っては
いても、感染による後遺症の発症割合が1~2割との報告もあり、
症状の多様さや苦痛の程度を考慮すると、まだ予断を許さない
状況に変わりありません。完全なマスクフリーには、今しばらく
時間が必要でしょう。

 さて、感染にしてもワクチン接種にしても、体内の免疫系が
変動します。よく言われるように、免疫系・自律神経系・
内分泌系(ホルモン系)は、互いに影響を及ぼし合う関係が
あります。

その関連性から推測すれば、自律神経に支配されている臓器
(胃や腸、心臓、血管、など)及びホルモンの影響を受ける
臓器(甲状腺、心臓や血管、生殖器系、など)の活動にアン
バランスが生じても不思議ではありません。

 事実、Long COVIDと称されるコロナ感染後後遺症の多くは
自律神経失調症や月経前症候群(PMS)・更年期障害などと
同じような症状が出ています。したがって、漢方薬が効果的と
され、多くのケースで使用されています。ワクチン接種後の
後遺症も同様に考えると良いでしょう。

 ただ、それだけで説明できるほど単純ではないのが、この
新型コロナウィルスの厄介な点でしょう。
例えば、鼻咽頭擦過法やビタミン・ミネラル補充療法なども
一定の効果が報告されていて、感染部位の粘膜の損傷変化が
示唆されます。

 今日・明日と開催されている日本疲労学会の発表では、脳内
炎症が一つのキーワードになってます。これらのことから、
新型コロナウィルス感染後後遺症について、まだまだ未知の
部分が多いと感じます。それだけ、不気味ですね。

 感染で押さえられていた様々な活動の規制が緩和され、喜んで
いいことなのですが、緩め過ぎないよう注意が必要かと思います。


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