こころの回復に必要な「安静」

 「こころが勝手に治っていきます」
15年くらい前に、催眠療法・トランス療法の臨床医、中島央から
聞いた言葉は、非常にショッキングでした。
それからずーっと、「治る」ということを考えて相談を行って
きました。

 それまでは、医療でも心理でも、専門家が何らかの介入を
することで治っていくと思ってましたから。
でも、経験を積み、文献を読むと、なんとなく「勝手に治る」
ということがわかってきました。

 ただ、何でもかんでも治っていくわけではないので、治る
ための条件があることも見えてきました。その第一条件が
「安静」なのではないかと最近は考えています。

 どんな病気でも、症状が重ければ入院を勧められます。
常に医療の監視下に置けるということの前に、ひとまず
「安静」が保てるからです。身体の病気であれ、精神の
病気であれ、日常生活から離れるからこそ「安静」が
保てるのですよね。

 この「安静」の持つパワーを忘れているように思う
のは医療技術が進歩したからなのでしょう。これは
これで、素晴らしいことです。

 さて、こころの問題、メンタルの不調に話を戻せば、
心理療法やカウンセリングで効果が上がるときには、
必ずと言っていいほど「こころの安静」があります。
安静を得ることで、回復力が動き出すのです。

 クライアントの悩みに対して、安静を提供できる
セラピストであれば、ほとんどのケースで良くなって
ゆくのでしょう。心理療法の違いは問わずに。

 そして、この安静を得るために、私たちの誰もが
普段から行っていることがあります。
それは、誰かに愚痴をこぼすことであり、悩みを
話すことです。

 「話す」=「放す」ですし、「こぼす」ことは
「捨てる、手放す」ことです。動揺させる問題から
離れることが「こころの安静」につながります。

 けれども「安静のとり方」は人それぞれです。
自分の「安静をとるパターン」を複数持っていると、
きっとしなやかな生き方ができるのでしょうね。

 ただ、上手く安静がとれないときは、焦らずに
心理の専門家に打ち明けてください。「安静」を
保つスキルを渡してくれると思います。



  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科領域の心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
     薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和

 ひろはし薬局LINE公式アカウント開設しました
  ID @198xhqqe  よかったら登録してください

  メールは《Re:タイトル》でお願いします。
メールマガジンの申込も随時受付中
      8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)    

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下により外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 心理療法・心理カウンセリング タグ: , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です