女性のイライラは性格と無関係なのでは?

 公認心理師として心理相談も行っている立場とすれば、
アンガーマネジメントを取り上げたくなります。
「こころ」の部分だけを見れば正しいのかもしれません。
でも、あなたにどの程度効果的かは正直わかりません。

 東洋医学の世界から心療内科の世界に入り、「こころの
不調も漢方薬で」というある意味で偏った考え方から、
「こころも身体も公平にみて、関与割合に応じた介入を」
という考え方になりました。

 それと併せて、多くの漢方相談をしていると、PMS
(生理前症候群)としてのイライラが減ったという感想も
いただきます。「肌がきれいになる」という副反応のほか
「こころもきれいになる」のです。

 そしてそれは生理前後に限らず、つまりPMSでなくても
漢方薬を飲んでいると「気持ちが穏やかになる」女性が
多いのです。「イライラを抑えたい」という直接的な相談は
ほとんどありませんから、漢方薬で身体が調ってくると
イライラも鎮まってくるのです。

 イライラに対して、精神科に行けば性格の問題として、
安定剤を処方されることでしょう。ですが、鎮静作用の
あるような漢方薬はほとんど使用していないのです。

 このような経験を多数重ねるうちに、「女性のイライラは
性格に問題があるのではなく、体質的な原因が大きい」と
考えるようになりました。東洋医学では、気逆や瘀血や
血熱などと表現しますが、その病態の背景には「血虚」が
あると考えています。

 一般向けの講演会でこの話をしたら、終了後に1人の
女性が近づいてきて「私の性格が悪いんじゃないんですね」
と嬉し涙で感想を述べてくれました。
男の私には思いが至りませんでしたが、意外に多くの女性が
自身のイライラに悩んで自己嫌悪に陥っているのかも
しれません。

 仮に、アンガーマネジメントを身につけるにしても、
先ずは体質のアンバランスを調えて気持ちにゆとりを
持たせてからの方が、身につきやすいでしょうね。

 対人関係を悪化させたり自己嫌悪に陥ったりと、何かと
ストレスの元になる「イライラ」です。どんなときに、
どんな形でイライラが現れるのかを、詳しく伺う必要は
ありますが、あなたに相応しい方法がありますので、
決して自暴自棄にならないでいてください。



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 薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー  廣橋 義和

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カテゴリー: 女性医療・PMS・不妊~産後・更年期, 精神・こころ・心療内科・心身医療 タグ: , , , , パーマリンク

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