アレルギー・膠原病・自己免疫疾患

 アレルギー・膠原病・自己免疫疾患は、いずれも免疫系の暴走と言える疾患群です。
ですから、治療には免疫系の働きを抑える薬(ステロイド剤・免疫抑制剤・バイオ
製剤など)が用いられます。
 一方、これらの薬剤の使用により、感染症やガンなどのリスクも懸念され、重要な
ことは「免疫力を上げること」でもなければ「免疫系を抑えすぎること」でもなく、
適切なバランス(東洋医学的には「中庸」)を保つことと言えます。

 免疫系は、自律神経系および内分泌(ホルモン)系と、相互に関連しあっており、
アレルギー・膠原病・自己免疫疾患の回復には、自律神経系を安定させる目的で
〈自律訓練法〉や〈マインドフルネス〉や〈生活リズム調整法〉や〈漢方薬〉などが、
内分泌(ホルモン)系の安定には〈漢方薬〉が効果的と考えられ、これらの働きに
より最終的に免疫系もバランスを取り戻し安定すると考えます。

 また、腸内細菌叢も免疫疾患と大きな関連があり、食事やプロバイオティクスも
大切な視点だと思っています。
さらに肥満の影響も大きいため、適正体重を目指す〈減脂肪プログラム〉は、疾患の
治癒だけでなく将来の健康を作るためにも積極的に取り組みたいものです。

 「薬が増えてしまう」「薬がやめられない」「副作用が気になる」「今一つ良く
ならない」「体質改善したい」などの相談に、漢方薬・心療内科的アプローチを
中心に、食事・冷え・生活リズムなど養生法もまじえながら応えます。

【アレルギー疾患】
    気管支喘息、花粉症・花粉皮膚炎、食物アレルギー、口腔アレルギー症候群、
    アトピー性皮膚炎〈皮膚病・美肌作り〉を参照、じんましん
【膠原病・自己免疫疾患】
    慢性関節リウマチ、エリテマトーデス、シェーグレン症候群、
    ベーチェット病、強皮症、皮膚筋炎・血管炎、線維筋痛症、慢性疲労症候群、
    慢性甲状腺炎、クローン病、潰瘍性大腸炎