ストレス・自律神経失調症

 
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   各論⇒01 ストレス反応と自律神経失調症
   各論⇒02 ストレス反応と心身症
   各論⇒03 身体症状症(身体に現れる心の不調)
   各論⇒04 不定愁訴・MUS
 次⇒よくある質問内容



 ストレスは、いろいろな形で現れます。
心や感情の乱れとしてだけでなく、自律神経失調症など
体調に影響することも
あります。
むしろ、体調に変化が現れることの方が多いかもしれません。
そして、自律神経失調症は、いろいろな検査をしても異常が
見つからないことも実際たくさんあり治りにくい病気の
代名詞的な使い方をされたりもします。
 その結果、「異常ありません」「ストレスです」「気のせいです」
「自律神経失調症です」「更年期障害です」などと
言われている
のではないでしょうか。

 特に女性は、初潮~毎月の生理~妊娠・出産~閉経と一生を
通じて女性ホルモンが大きく変動することや、
学校生活~就職~恋愛・結婚~育児や介護~子供の自立や親の死という、
節目節目でライフスタイルも変わり、
家庭や地域や職場での役割、
など立場の変化に加え、日頃のストレスも重なり、心身症や
自律神経失調症を
発症しやすいという特徴があります。

 ストレスは、自律神経のバランスを崩すだけでなく、
ホルモン系(内分泌系)や免疫系のバランスも崩します。
例えば、ホルモン系(内分泌系)の異常はPMS(月経前症候群)・
PMDD(月経前不快気分障害)や更年期障害・
甲状腺疾患など、
免疫系の異常は関節リウマチ・エリテマトーデスなど膠原病や
潰瘍性大腸炎のような
自己免疫疾患の発症・持続にも影響するのです。
ストレスで多彩な症状が表れるのは、このような背景があります。

 また、心療内科領域で扱われる心身症は、いわゆるストレス病として
知られ、原因や悪化要因として
心理社会的ストレスが大きく関わっています。
 同じような病気に身体症状症(身体表現性障害)があります。
本来は精神科領域の病気ですが、心身症のように
身体の不調を伴うものです。

 これらを大きく「不定愁訴」と一括りにすることもあります。
訴える症状の強さと検査結果が合わないような場合、
「異常ありません」
「気のせいですよ」などと説明されたことがあるかもしれません。

 どのような病名であれ、ストレスが関与するこれらの不調には
心身医学的な対処法が必要だとされます。
「ストレスを減らしなさい」と言われても、ストレスの具体的な
減らし方をアドバイスされた方はあまりいません。
「気にしないように」と言われ、現実の不調に悩み苦しみ続ける自分を
責める人もいます。
そんな、ある意味、無責任な対応には、ずーっと疑問を抱いてきました。
ですから、ストレス
(特に心理社会的ストレス)対策としての
心理療法やカウンセリングも欠かせないアプローチと考えます。
ただ、不調の一部、特に身体的な不調は漢方薬で改善することも事実です。
漢方薬には、ホルモン系や免疫系を調和する働きがあり、その結果として
バランスの崩れも改善するからです。

 つまり、心と身体の両面からのアプローチが効果的で、例えば不安と
動悸やしびれなどがある女性に対しては、
メンタル面へは〈呼吸法〉や
〈リラクセーション〉で不安の軽減を図り、漢方薬で身体の不調を
改善しながら、
最終的にはストレスへの対処法を身につけて自律できる
ようになるのをゴールとしています。

 当薬局では、心理リハビリとして、〈自律訓練法〉や〈マインドフルネス〉
などの講習を20年以上実施しており、
終了した方からは体調が安定しやすく
なるなど満足度の高い評価を頂いています。
薬の減量・ゼロ化も視野に入れ、当薬局と一緒に、貴方の快適な生活を
作りませんか。

 現代医学と東洋医学、そこに心身医学との出会いで身につけた
心理療法を実践して、
さらには人生経験も加えて、未だ発展途上ながらも、
私が目指すストレスの総合相談をお届けします。