身体症状症(身体に現れる心の不調)

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《身体症状症》

 「身体症状症」は、以前「身体表現性障害」と呼ばれていました。
SSDと略されることもあります。
精神科領域の病気ですが、心身症のように身体の不調を伴うものです。
物事へのこだわりが強い人、過剰な不安や心配しやすい人に多くみられます。
ただ、こだわりにしても、不安や心配にしても、それ自体に問題はありません。
少し強めに感じたとき、普段の生活が影響を受け、困ったりする
ことが問題なのです。
「気にし過ぎないように」と他人に言われても、気になることに苦痛を
感じているのが身体症状症です。
その苦痛を理解することが、セラピストにとって一番重要なことだと考えます。

 そして、身体症状に対しては漢方薬を使用しますが、相談は
心理療法やカウンセリングが中心になります。
具体的には、〈精神分析〉や〈催眠療法〉〈認知行動療法〉など、
多岐にわたります。
当薬局では、〈自律訓練法の「自立中和法」〉や〈交流分析の
「時間の構造化」〉のほか、〈壺イメージ法〉
〈増井メソッド〉
〈マインドフルネス〉〈催眠療法〉などを行いながら、日常生活への
支障や困難が少なく
なるようサポートしています。

 ある方は何回か通ううち「そういえば、以前ほど気にならなくなった」
と言いました。
症状が解消することは
なくても、日常生活への影響も減り、困難を
感じる場面が少なくなるという流れで改善していくものです。