1 胸とお腹の不調と漢方

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《肺・気管支》
   風邪をひきやすい(易感冒)・気管支喘息・咳が止まらない・
   慢性咳嗽・過呼吸発作・COPD・肺水腫、など
 五臓でいう〈肺〉のトラブルと深い関係があります。
 虚して(弱って)いる場合が多いので補法を中心に行います。
 さらに、〈肺〉が冷えているケースには「乾姜」「生姜」が
 配されている漢方薬を、〈肺〉に熱がある場合は「石膏」などの
 配されている漢方薬を使用します。

《心臓・循環器・血管》
   動悸・不整脈・心臓喘息(心不全)・高血圧・低血圧・
   動脈硬化症・静脈瘤・静脈血栓症、など
 五臓でいう〈心〉や〈肝〉のトラブルが目立ちます。
 その結果、〈血熱〉が生じて不調を感じるようになります。
 五臓のバランスを調えたり、血熱を冷ます「黄連」「地黄」の
 配される漢方薬で解消を図ります。

《食道・胃・腸》
   胸やけ・逆流性食道炎・ゲップ・呑気症・しゃっくり・消化不良・
   食欲不振・吐き気・嘔吐・つわり・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・
   下痢症・便秘・過敏性腸症候群、など
 ストレスの影響を受けやすい五臓の〈脾〉や〈肝〉に
 トラブルがあると、胃腸の不調が起きやすくなります。
 「瀉心湯類」「建中湯類」「柴胡剤」「人参剤」などを、体質別に
 選ぶと、「人生が変わった」と大勢の方に喜ばれています。

《肝臓・胆嚢・膵臓》
   脂肪肝・肝炎・胆石・膵炎・
 主に五臓の〈肝〉や〈脾〉のトラブルと関係します。〈肝熱〉には
 「柴胡」「山梔子」「茵蔯蒿」などの配されている漢方薬を、
 〈肝血虚〉には「当帰」「人参」などの配されている漢方薬を
 用います。〈脾気虚〉の場合は「人参」「膠飴」などを用います。

《腎臓・膀胱》
   浮腫み・腎炎・CKD・ネフローゼ・透析導入予防・
   尿路結石・膀胱炎・
 五臓の〈腎〉を中心に、〈肺〉や〈肝〉との関係も重要です。
 〈水滞(水毒)〉と〈瘀血〉を認めることが多く、「茯苓」
 「朮」などの「利水薬」に、「駆瘀血剤」を組み合わせること
 もあります。