女性に多い病気・症状や悩み
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女性は一生の間に、初経~妊娠・出産~閉経と大きな
ホルモン変化を経験し、
社会的にも結婚などで大きな
環境変化を伴っています。
それらの変化が、身体のバランス系(自律神経系・
内分泌系・免疫系など)を乱し、
不定愁訴とよばれる
全身の多様な不調と結びついてきます。
女性は同時に複数の症状で悩むことが多く、複数の症状でも
1~2種類の漢方薬で対応できる点は東洋医学の大きなメリットです。
また、身体の不調だけでなく、メンタルの不調が重なることも
珍しくありません。
メンタルにも漢方薬は効果的ですが、カウンセリングや心理療法を
公認心理師が実施することも、ひろはし薬局ならではの特徴です。
《痛みによる不調》
慢性頭痛、肩こり、胸痛、腰痛、背部痛、骨粗鬆症、
手や関節の痛み、へバーデン結節、ブシャール結節、
線維筋痛症、顎関節症、舌痛症、慢性関節リウマチ、気象痛、
薬が効きやすい急性痛と違い、慢性痛こそ総合診療・
東洋医学・心身医学などの高い技術を必要とします。
《全身の不調》
貧血、冷え症、発汗、体重減少、疲れやすい、倦怠感、
自律神経失調症、気象病、化学物質過敏症、など
漢方薬を中心に、栄養剤やサプリメントの併用や
心理療法など、総合診療的に対応しています。
《免疫系・感覚の不調》
膠原病・自己免疫疾患、甲状腺機能異常(バセドウ病など)、
知覚異常、しびれ、など
総合診療的な視点で、専門医の治療と並行しつつ、
漢方薬で症状の改善を図ります。
《目・耳・鼻・のど・口の不調》
めまい、耳鳴り、口やのどの渇き、のどのつまり感(咽喉頭感異常症)、など
漢方薬を中心に、場合により心理療法を組み合わせます。
《胸部の不調》
過呼吸発作、動悸、息切れ、低血圧、など
漢方薬と心理療法のハイブリッドが効果的です。
場合により、信頼できる専門医を紹介します。
《お腹の不調》
逆流性食道炎、食欲不振、吐き気、胃下垂、便秘、下痢、
過敏性腸症候群、お腹の張り、ガスが多い、など
漢方薬で症状が安定したら、心理療法などで減薬を図ります。
《下半身の不調》
むくみ、静脈瘤、膀胱炎、排尿痛、残尿感、頻尿、
陰部掻痒症(ナプキンかぶれ・陰部の痒み)、膣炎、
子宮筋腫、子宮脱、など
総合診療の視点で相談してます。
場合により、信頼できる専門医に紹介します。
《メンタルの不調》
不安症、パニック障害(発作)、うつ病、摂食障害、など
心理療法・カウンセリングを中心に行っています。
《性差医療・女性医療》
今までの医療は、一部を除いて性別をほとんど考慮して
こなかったという反省もあり、近年は全身の
いろいろな
病気で性差が考慮されるようになっています。
例えば狭心症は 女性と男性でタイプが異なるということは、
常識と言ってよいレベルでしょう。
タイプが異なれば、症状の現れ方・訴え方も違いますし治療法も
変わってきます。 男女を問わない
画一的な治療法では、どこかにリスクがあるかもしれないという
視点を 私ら薬剤師も持つ必要を感じます。
「だから漢方薬がよい」という短絡的な考えも慎むべきで、
新しい情報を仕入れる努力を継続すること、および新しい
情報だからこそ慎重に吟味して対処することが重要なことだと思います。
また女性は、鉄欠乏性貧血や角膜炎の罹患率が男性に比べ
2~4倍高いです。
ストレス度やうつ傾向も男性より高いため、メンタルヘルス
対策も重要だとわかります。
最近では、コロナ後遺症やコロナワクチン後遺症も女性に
多いとの報告があります。
一方、男性は十二指腸潰瘍や2型糖尿病、尿路結石に
女性の約2倍罹りやすいのです。
男性では、生活習慣の影響が考えられます。
ですから、ある病気に対して標準的な治療が上手くいかない場合は、
性差の視点を入れることも重要でしょう。性ホルモンの相違だけでなく、
ライフスタイルの違い、
社会的役割の違いなど 、多角的な視点の
必要性を感じます。
不調の解消には、総合診療的、東洋医学的、心身医学的なアプローチが
役立つのではないかと信じています。