妊娠期~産後のトラブル

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妊娠期・産後のトラブルに、下記のような病気・症状があります。
 つわり、妊娠高血圧症候群〈妊娠中毒症〉、妊娠中の腎盂腎炎、
切迫早産、不正出血、胎児の発育が悪い、貧血、咳、膀胱炎、
便秘、逆子、産後うつ、マタニティブルー、乳腺炎、
おっぱいの出が少ない・乳汁過多、産後の養生、
産後の回復が悪い..安胎薬、.

《つわり》 食欲低下・胃食道逆流症
 妊娠初期に現れやすい吐き気や嘔吐。重度のつわりが
漢方薬で改善した例もあります。
一般的に、4~5種類の漢方薬が使用されます。

《妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)》 妊娠糖尿病・たんぱく尿
 妊婦の高齢化に伴い、増加しているのが妊娠高血圧症候群
(妊娠中毒症)です。
数種類の「安胎薬」の中から、症状・体質を考慮し、
母体・胎児の安全を守る漢方薬を選択します。
漢方薬とともに、飲食なども見直す必要があります。

《切迫流産》 切迫早産・不正出血
 漢方薬には、母体・胎児の緊急時に使用する薬方が用意されています。
これらを適切な時期に使用し、母体・胎児を守ります。
ひろはし薬局でも、漢方薬で危機を脱したケースが少なくありません。

《妊娠期間中の悩み》 胎児の発育が悪い・貧血・咳・膀胱炎・便秘・逆子
 妊娠期間中は色々な悩みや心配事が表れるものです。
「できるだけ薬を使わずに...。」との願いを優先し、
薬(漢方薬も含めて)以外の
選択肢を提案するようにしています。
例えば、身近な飲食物や栄養剤、効果的なツボなどをアドバイスしています。

《産後うつ》 マタニティブルー
 例えば、貧血があると産後にうつを1.6倍発症しやすい
(国立成育医療研究センター)との
調査結果があるように、
一部の産後うつは予防できると考えます。
 たいてい授乳期間と重なることから、抗うつ薬治療を
避けて相談すらしない人も多いと推測されます。
重度のうつ病でなければ、漢方薬と心理療法・カウンセリングも
効果的です。
 悪化する前に、学校の保健室のような感じで当薬局を
利用していただければと思います。

《乳腺炎》 おっぱいの出が少ない・乳汁過多
 一般的に、油っこい食物や甘い食物を食べ過ぎると、
乳腺がつまりやすい状態になり、
乳腺炎を起こしやすいと
言われます。
私の経験では、体質的な要因も大きく関係
している印象があります。
 「おっぱい」の素は「血液」です。「血液」の素は
「食事」です。
乳腺炎でも、乳汁分泌不足でも、食事を
見直しつつ漢方薬を使います。
 また、乳汁過多に有効とされる漢方薬もあります。

《産後の養生》 産後の回復が悪い・疲れやすい・不眠など
 東洋医学的には、出産後は確実に「血虚」の状態といえます。
人によっては、更にいくつかの病態が重なり、複雑化
していることもあります。
 重症であれば漢方薬で、軽症であれば栄養剤で、
血虚の改善を図ります。
不眠では、認知行動療法を行うこともあります。