池江璃花子さんの白血病報道を受けて

 今、日本で一番注目されている人と言えば、水泳選手の池江璃花子さんでしょう。
18歳という若い年齢で自らの白血病を報告した勇気の奥には、いったいどれほどの
不安や恐怖があったのだろうと思わざるを得ません。

 そして、それは池江さんだけではなく、今もガンなどの病気と戦っている多くの
人たちにも共通する思いなのだと考えています。そんな”がんサバイバー”と家族や
親しい人に、本ブログが一人の薬剤師として少しだけ役立つ内容であったなら
幸いです。

 世界的に大きなガンの学会、米国臨床腫瘍学会(ASCO:アスコ)にて報告
された情報から紹介します。ガン治療において手術や放射線治療とともに抗がん剤
治療は、標準的な治療法です。池江さんの場合は白血病ですので、抗がん剤治療が
中心となります。

 一般的に、抗がん剤治療にはいろいろな副作用があります。辛い副作用もあります。
「この副作用を我慢するのか、しないのか?」
我慢すれば、体力などは落ちるものの治療を長く続けられるかもしれません。
我慢しなければ副作用が軽い治療法になり、良い体調を維持できるでしょう。

 この悩ましい問題への答えとして、2年前の米国臨床腫瘍学会(ASCO:アスコ)
では、我慢しないで副作用を早めに医療者に告げることで治療期間および生存期間が
延びたと報告されました。

 池江さん始め多くの日本人は、耐えることを良しとするのではないでしょうか。
でも、ただ耐えるだけではなく、自分で副作用をモニターして早めに医療的ケアを
受ける方が治療効果も上がるのです。

 このことを知ったうえで、治療に臨めばきっと最大の成果が得られると信じます。
池江さんだけではなく、今も辛い治療を受けている多くのがんサバイバーたちへ、
一人の人間としてエールを送ります。


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