「疲れが溜まって風邪
をひいた」「睡眠不足
で風邪をひいた」などを
説明する資料として、右
のような図を作ってみま
した。
東洋医学の用語を使っ
ていますが、現代医学的
な最新情報にも合致する
ように注意したつもり
です。
漢方相談では体質など
の身体的要素を重視するので、漢方以外の相談でも身体状態を想像し、食事・栄養や
睡眠について説明することが多々あります。その重要性を認識してもらうために、
わかりやすく図示することを、ずーっと考えていたのです。
左上(A:平常状態)がベースです。陽とは、目に見えない元気や抵抗力、体温、
内臓機能などを表現する用語として使っています。一方、陰とは、目に見える体格、
臓器、体液などを表しています。気・血・水(津液とも言います)は、陰・陽の一部分
です。ベースの時点では、どれも過不足ない状態です。
右上(B:活動状態)では、陽・気を使って活動エネルギーを生みます(①)が、
消耗分は陰からの補充(②)で賄います。普段はこのサイクルが続いているわけです。
そして、右下(C:疲労状態)では、陽も陰も(もちろん、気・血・水も)減少して
います。
減少した分を補充する時間が、休息・睡眠であり食事ということです(左下の
D:休息・睡眠状態)。充分な補充が得られない場合は、AとCの中間になり、
いわゆる過労状態となります。休息・睡眠の時間は、体内で疲労物質や老廃物の処理を
したり、傷んだ組織の修復をする時間ですので、過労状態では疲労物質・老廃物が
溜まり、傷んだ組織も残ることになります。(過労には注意が必要ですね)
その過労状態は、抵抗力の基となる「気」や、概念としての免疫力を示す「血・水」
が消耗しており、「風邪をひきやすい、治りにくい」などのいわゆる免疫力低下状態と
なります。
説明の中で、私が度々「食事・栄養」「睡眠」「疲労」などをチェックしたりする
理由がここにあるのです。カフェイン含有のドリンクなどは、一時的に右上(B)の
サイクルを早めているだけで、休息・睡眠や食事・栄養による補充・回復が疎かに
なれば、いずれ倒れるのは明白ですね。当薬局でカフェイン含有ドリンクを積極的に
おすすめしない理由です。
このモデルでは、量的な説明に向いており、質的な説明には不十分ですが、多数ある
栄養剤の使い分けと疲労のパターンによる最適な組み合わせを選ぶのに便利です。
そして、疲労を溜めるような生活習慣を見直すきっかけになればと思っています。
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長岡の相談薬局・ひろはし薬局
薬剤師・心理カウンセラー 廣橋 義和
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