アレルギー性鼻炎と足の冷え

 新型コロナウィルスの拡がりによってWHOはとうとうパンデミックを宣言し
ました。だからといって、私たちがとる行動に変更はありません。今まで通り、
人混みを避け、通常の予防策(マスクはリスクの高い場所で使用する、手洗い、
など)を地道に続けるだけです。まだ終息の見通しが立つ段階ではありませんが
今しばらく辛抱しましょう。

 マスク不足であっても、花粉は容赦なく花粉症の人を襲います。アレルギー
対策の基本は、抗原としての花粉を避けることなのですが・・・。
薬物療法以外に何ができるのか、どんなことに注意したらいいのでしょうか。

 タイトルを見て想像がつくと思うのですが、足を温めると花粉症の症状が
和らぐことを経験したことはないでしょうか。足だけでなく、入浴した時、
蒸しタオルを顔や目に当てた時、などなど。

 事実、足を温めることで鼻炎症状が軽減するとの報告があります。
(Assanasen P et al. J Allergy Clin Immunol 104: 285-293,1999.)
また、逆も真なりで、足が冷えると鼻炎症状は悪化します。だとしても
アレルギー性鼻炎に対して「足を温めれば良い」とするアレルギー専門医は
いませんよね。

 ならば、鼻炎症状軽減のために足を温めるには、どのような工夫をしたら
いいでしょう。1日中、足湯に浸っているわけにもいかないですよね。女性で
あれば足の露出を少なくすることは重要でしょう。靴下などを重ねるのも良い
方法だと思います。

 アレルギー性鼻炎で使用される代表的漢方薬に小青竜湯がありますが、
一般的には五臓の「肺」を温めると説明されるものの、「腎」の影響が及ぶ
足も温めるとも考えられます。もちろん小青竜湯の他にも、足を温める
漢方薬は無数にありますし、アレルギー性鼻炎に使用する漢方薬も多数ある
わけですので、身体に合った漢方薬は専門家に相談してみてください。

 最後に、冷やす生活をできるだけ排除することで、アレルギー体質が
治ったとの報告もあります(数例ではなく確か100例以上)。保険で
できる免疫療法もありますが、足を温める生活を意識してみるのも良いと
思いませんか。


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  薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和
 
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