新型コロナウィルスの影響でしょうか。なんとなく、いつもの春らしさが
感じられません。医療崩壊だけは防ぎたいものですが、どうなることやら。
私自身の印象として、新型コロナウィルスは大変いやらしいヤツです。そう
いう意味(どんな意味?)で長期戦を強いられると思っています。
それはさておき、痔の治療は外科が担当しますが、予防や再発防止という
点では内科の疾患と言えるでしょう。そして、そのために便秘と下痢などの
便通調整が非常に重要なのです。
切れ痔(裂肛)は、硬い太い便によりできます。いわゆる便秘が主な原因
ですが、繰り返すと裂肛部が厚く盛り上がり肛門狭窄を起こすことがあります。
もちろん手術が必要になります。予防は便秘改善です。
いぼ痔(内痔核・外痔核)は、血流障害や排便時の憤怒(息み)が原因に
なります。憤怒(息み)は便秘の影響が大きいので便通改善が優先されます。
血流障害は、肝機能異常と長時間の座位が主な原因として考えられます。
肝機能異常は検査で見つけることになり、アルコールや脂肪肝に注意しま
しょう。そして事務職やドライバーさんは時々立ち上がって歩いてみたら
いいと思います。
痔瘻は、体力を上げるような漢方薬での改善が多いので、体力・回復力の
低下が原因の一つとして考えられます。通常は手術適応ですが、手術をするに
しても術後の回復を促す点において、漢方薬で体力アップを図るのがいいと
思います。
肛門周囲炎は下痢による肛門部のただれですので、やはり便通改善により
予防・再発防止を図ります。治療には、患部を保護するため軟膏を塗れば
落ち着きます。
ただ痔と思っていても治りにくい場合は、若い人ではクローン病や潰瘍性
大腸炎などを、年配者では癌の存在を、忘れるわけにはいきませんね。
その点では、恥ずかしがらずに相談してください。
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長岡の相談薬局・ひろはし薬局
薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師) 廣橋 義和
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