世間の関心は、新型コロナウィルスワクチンに注がれているようです。
ある程度の集団免疫を獲得するのはいつ頃なのか、オリンピックには間に
合わないだろうなぁと私は予想するのですが、・・・(非国民?)。
先日テレビでワクチン接種の予行練習をみました。「少しチクリと
しますね」と優しく接種していましたが、その声掛けはチクリとする
のが前提なので、ほとんどの人が痛みを感じることでしょう。私なら
「あっという間に終わりますよ」と声掛けするかな。
因みにカリフォルニア大学の報告では、ワクチン接種の際に笑顔で
受けると、注射の痛みが40%程度減るといいます。
(Smile (or grimace) through the pain? The effects of
experimentally manipulated facial expressions on
needle-injection responses.)
お試しください。
さて本題です。花粉症の人にとっては嫌な季節がやってきます。
マスクをしているとはいえ、くしゃみをすれば白い目で見られることは
間違いないでしょう。そのためにも早めに花粉症対策を始められるよう
提案します。
花粉症の治療に一般的に用いられる抗ヒスタミン薬。この抗ヒスタミン薬
を発症する2週間くらい前から飲み始めるのを初期療法と呼び、発症してから
治療するよりも症状を軽く抑えられるとされます。軽い症状ならシーズンを
通して使用する治療薬も少しで済むので医療費の節約にもなるでしょう。
ただ、第1世代の抗ヒスタミン薬には注意が必要です。注意力や集中力が
低下することが知られており、この低下により交通事故も発生しています。
眠気などの自覚症状がなくても注意力や集中力は低下しているとのことです。
実際に初期療法を行う場合には、医師・薬剤師に相談されることをお勧め
します。
抗ヒスタミン薬以外の方法として、ヨーグルトにみかんの皮を混ぜたもの
を摂取したら効果があったとの報告もあります。これは30日くらい前から
なので、新潟県では間に合いますが関東や西日本では少し遅いでしょうか。
また、ヨーグルト+みかんの皮では時間がない、抗ヒスタミン薬は飲みたく
ないという人には、漢方薬という選択肢もあります。小青竜湯という漢方薬が
多く用いられますが、小青竜湯で効かない人は当薬局でご相談ください。
やはり体質で選ばないと真の効果は得られないと思いますし、予防効果を期待
するなら別の漢方薬の方がいいだろうと考えます。
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薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師) 廣橋 義和
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