救急医に学ぶ熱中症の対応

 急に暑くなった今週、各地で熱中症での救急搬送がありました。
以前は6月から増加しやすくなると言われてましたが、温暖化の
影響でしょうか5月に入ったら熱中症を意識することが大切ですね。

 暑い環境では、ヒトは汗をかいて体温の上昇を予防しています。
時々、汗をあまりかかない人の相談を受けますが、やはり体温が
上がりやすいので要注意ですね。

 そして、日頃、汗を流さない生活スタイルだと、急に気温が
上がった頃に身体が対応できないので、今頃は熱中症の救急
搬送が増えるんですよね。

 日頃から身体を動かすようにしたり、シャワーよりは浴槽に
浸かって(半身浴でも構いませんが)汗をかくまで温まるのが
熱中症の防止策の基本でしょう。

 それでも運悪く熱中症になったら、体温を下げましょう。
シンプルな方法ながら救急医も行う方法は、霧吹きやスプレーで
水をかけ、同時に風を送りながら、水の気化熱で体温を奪う
という方法です。

 かける水は冷たすぎない方が効果的とされます。皮膚を冷やし
過ぎると、血管が収縮して効率が悪くなるようです。健常時の
「心地よさ」が必ずしも正しいとは言えないわけですね。

 そして、袋に入れた氷水で、わきの下や太ももの付け根を
冷やす方法もあります。太い動脈を冷やすと体温は下がります
から。

 水分が摂れるようなら水分を補給して、血液循環を保ったり
汗の材料にしたいものです。この際、専用の「経口補水液」を
用いても良いですが、スポーツ飲料は塩分と糖分のバランスが
悪いため、使用しない方が良いと考えます。

 簡単な経口補水液の作り方を紹介します。
  水1リットル、食塩2~3g(小さじ半分程度)、
  砂糖20~40g(大さじ1~2杯)
これで、ほぼ理想的な組成になります。お試しください。

 最後に、屋外での労働や運動など、熱中症リスクの高い
環境で作業する場合は、予防薬として漢方薬もあります。
東洋医学に詳しい専門家から、体質に合った漢方薬を選んで
もらってください。

 無事に、夏を乗り切れますよう願っています。


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