今月8日から、新型コロナ感染症の法律上の位置づけが変わり
ました。多くの識者が述べているように、コロナウィルスの性質が
穏やかになったわけではありません。ただ、今までよりは制限も
緩やかなので、解放感に浸っている人は多くいると思います。
そして、感染者の報告方法も変わったため、今までと単純な
比較はできないものの、じわじわと感染者が増加している事実を
忘れてはいけないでしょう。
オミクロン株が主流になり、若い人では症状は軽く済んでいます。
でも、高齢者を中心に基礎疾患のある方にとって致死的な病気で
あることに違いありません。重症化しないよう注意を払いたいと
考えます。
感染症などが重症化すると、敗血症という状態になることが
あります。ICU管理が基本で致死率も高い状態です。
この敗血症の患者に漢方薬の注射を使用したら、致死率が低下
したという報告が中国からありました。
(Liu S, et al. Effect of an Herbal-Based Injection
on 28-Day Mortality in Patients With Sepsis:
The EXIT-SEP Randomized Clinical Trial.
JAMA Intern Med. 2023 May 1:e230780.
)
また、大阪公立大学の藏城らは、尿酸値が低いと新型コロナ
感染症が重症化しやすいとの結果を報告しています。
(Kurajoh M, et al. Biomedicines. 2023;11:854.)
どちらも「炎症」というキーワードが共通しています。
そして、重症化しやすいとして、基礎疾患のある方、糖尿病、
喫煙、高齢者、、、などが挙げられていますが、「慢性炎症」
という視点で見ることができます。
若い人では症状が軽く済むとされますが、高い後遺症の
発症率から私なりに考察すると、自覚症状と炎症の重症度に
乖離があるのではと推測しています。特に神経系に起きた
炎症は自覚しにくいかもしれません。
現状では、感染を確実に防ぐ方法はありません。ならば、
重症化させない、後遺症を残さない、という方向で用心する
ことを提案します。そのキーワードが「炎症」です。
漢方薬の注射にしても、尿酸にしても、水溶性の物質です。
水溶性で炎症を抑える物質、しかも身近で手軽に入手できる
物質として、真っ先に浮かんだのがビタミンCです。
ビタミンC以外でも、これから旬を迎える野菜や果物に
含まれるフィトケミカル(トマトのリコピン等)なども
同様に炎症を抑える作用を持っています。
バランスよく食品を摂ることは、健康づくりの基本です。
たとえ感染しても、軽症で済むよう、後遺症を残さないよう
旬の野菜や果物から栄養をしっかりと摂りたいものです。
そして足りない部分は、サプリメントなどで補うことを
おススメします。
日頃、漢方薬を飲んでいる人は、「感染しにくい」とか
「症状が軽く済む」といわれるのは、漢方薬の炎症抑制
成分が作用しているとの考え方もできますね。
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