いわゆる「おでき」の治し方

 私事で恐縮ですが、2週間ほど前に左の脇下にコリコリとした
しこりを触れました。一瞬、焦りましたが、よく観察してみると
毛嚢炎のようなので一安心。ただ、大きさは直径7mm位、高さ
3mm位と比較的大きく育って(?)います。

 触れると軽い痛みもあり、外科的に切開する必要があるかなと
案じながら、いろいろと予定がつまっていることもあり漢方薬を
飲むことにしました。

 選んだのは、キジツやキキョウなど3種類の生薬でできた漢方薬。
即効性や治療効果を高めるには、生薬数の少ない漢方薬の方が
良いのです。

 翌日、ちょっといい?かも(期待混じりで)。翌々日は確実に
小さくなっていることが確認できました。さらに3日間ほど
続けて、ある程度小さくなったのを確認して漢方薬は終了。
残りは、私の回復力で無事に治しました。

 このような皮膚付属器の感染症にも漢方薬は使われます。
私のようなケースでは通常、抗生物質で2~5日様子を見て、
だめなら切開するのが一般的な治療法でしょう。

 過去の相談を振り返ってみると、ものもらい(麦粒腫)や
乳腺炎などにも効果がありました。どれも思い出すと、かなり
悪化した状態で相談に来られました。なぜか、土曜の午後が
多いのは、病医院が閉まっているからなのでしょうね。

 ただ、全てのケースで上手くいくわけではありません。
例えば、痔核のように血行障害で静脈瘤が病態となれば、
使う漢方薬は駆瘀血剤になるわけです。

 血行障害を改善する駆瘀血剤と、皮膚付属器の感染症に使う
発表剤とは効き方が異なります。なので、そこは、専門家に
相談しながら選ぶ方が確実になります。

 一般的に、長期間飲むイメージが強い漢方薬も、短期間で
効果を上げる(上げなければならない)場合があります。
私の使用したケースを例にして、急性病に対する漢方薬の
効果を紹介させていただきました。


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