変形性膝関節症と下肢静脈瘤

 今月4日の日経メディカルの記事を読んで、変形性膝関節症と
下肢静脈瘤に関係があることを初めて知りました。私の印象は、
どちらも年配の女性に多いかな、という程度のものです。

 その印象に大きな誤りはありませんが、下肢静脈瘤の治療で
変形性膝関節症の痛みが軽減するという発表がありました。
今年の日本整形外科学会で、岐阜県の東濃厚生病院の岸本烈純
医師の報告です。

 もともと変形性膝関節症のある方は、高い割合で下肢静脈瘤を
持っていることが知られているそうです。(コレ初耳でした)
そこで、岸本医師は下肢静脈瘤を弾性ストッキングで改善すれば
いいのでは?と考えたようです。

 その結果、下肢静脈瘤のある人では、66%で膝痛が軽減した
といいます。一方、下肢静脈瘤のない人で膝痛が軽減したのは
6%という結果でした。

 通常、痛みに対して鎮痛薬を用いますが、消化管出血や
腎障害のリスクを考えながら使用されます。漢方を勉強している
医師なら、鎮痛薬の代わりに漢方薬を使用してリスクに対応して
いることでしょう。

 今回の報告は、漢方薬でもなく、運動療法などのリハビリでも
なく、弾性ストッキング着用という簡便で継続しやすく安価だと
いう点で、とても良い報告だと言えます。これから暑くなるので
蒸れやすいという欠点はありますが、誰が行っても副作用など
皆無とは言いませんが無視できる範囲でしょう。

 私のところにも、変形性膝関節症の相談がありますので、
下肢静脈瘤があるなら積極的に紹介していきたいと思います。
それと漢方薬にも血流を促進するものがありますので、弾性
ストッキングの着用するしないに関わらず、組み合わせたり
すると効果が高まることが期待できます。

 もし、膝の痛みで悩んでいるのなら、静脈瘤があれば
積極的に弾性ストッキングを使用してみてください。
意外な効果に驚くかもしれません。



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 薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー  廣橋 義和

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