がん治療を左右する「がん悪液質」

 日本全国がフライパンの上にあるような猛暑です。所々、
注し水のように雨が降る所もあるようですが、新潟県内は
灼け焦げるまでの我慢比べですね。
ただ、昭和時代の根性論は捨てて、適度に水分とミネラルを
補給して、熱中症対策に励みましょう。

 さて、免疫学の発展とともに、従来の手術、放射線治療、
抗がん剤治療に加えて、免疫療法ががん治療の大きな柱に
なりました。末期がんでも諦める必要がないというのは
喜ばしいことですが、腸内細菌叢により効果が左右される
こともわかってきました。

 がん治療においては、がんが小さくなる/消えるという点
のみが注目を集めています。これはこれで大切な視点だと
思いますが、私は「がん悪液質」にも注目してもらいたいと
考えています。

 がん悪液質とは簡単に言えば、がんによって体力が弱った
状態、あるいは衰弱した状態です。身体が弱っていれば、
がん治療に耐えられないかもしれません。積極的な治療が
行いにくくなります。

 その結果、がんは進行し、身体はますます衰弱するという
悪循環に陥ります。
がんの種類により差はありますが、がん悪液質は比較的に
早い段階から認められるとされます。

 つまり、どんな抗ガン治療を行うかという視点と、がん
悪液質への対策をどうするかという視点の2つが少なくとも
必要だと考えます。

 最近、がん悪液質に適応を持つ薬剤が使われ出しています。
その前までは、漢方薬でがん悪液質に対する効果がいろいろ
報告されています。漢方薬の効果は、主に食欲に関しての
報告が多い印象です。

 それとは別に、炎症を指標にしたデータもあります。
CRPという炎症に関わる数値が低い方が生存期間が長い
という報告です。そう考えると、タバコを吸っている方は
すぐ止めた方がいいでしょうね。

 これらのことから、食欲を維持し、炎症を低く抑えると、
がん悪液質の進行が遅くなり、効果的ながん治療も継続でき、
延命やがんの消滅の可能性が高まるといえるでしょう。

 漢方相談をしていると、時々がんの相談を受けます。
効果の怪しい製品の相談も受けます。全くの否定はしませんが、
その前に、身体の状態をがんと闘えるような状態にすることが
何にも増して大切なのではないでしょうか。
それが、がん悪液質への対策になります。



 漢方薬と東洋医学の相談、心療内科領域の心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
 薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー  廣橋 義和

 問い合わせはこちらからどうぞ

 ひろはし薬局LINE公式アカウント開設しました
  ID @198xhqqe  よかったら登録してください

メールは《Re:タイトル》でお願いします。
メールマガジンの申込も随時受付中
     8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)  

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。

 講演の依頼、受付ています。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下により外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: ガン・腫瘍, 漢方薬・東洋医学 タグ: , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です