不飽和脂肪酸を摂るという治療選択肢

 総合診療医が主人公の新たなTVドラマが始まりました。総合
診療医というよりも心療内科医?みたいな印象が私にはあります。
今後の展開で、総合診療医らしさが更に出てくることを期待します。

 さて、総合診療医や家庭医とされる専門医は、単に病名を探り
出すだけでなく、その環境や背景にも配慮して、治療方針を立てて
いると思います。

 症状はあるけれど、決定的な病気が確認できないとき、心身症
とか、不定愁訴とか、気のせいとか言われるわけです。
そして、その個々の症状に対して、やむを得ず対症療法で経過を
みていくことになります。

 メンタルの要素が関係していれば、何らかの心理療法を行う
こともあるでしょう。また、漢方薬を使用する医師もいること
でしょう。

 今回、和洋女子大の鈴木らがNutrientsに発表した
内容は、女子学生の不定愁訴は魚介類の摂取が少ないことと
関連しているというものです。
 (Suzuki T, et al. Nutrients. 2025;17:1252.)

 さらに調べると、EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸や
ビタミンB12、ビタミンDが少ないことがわかったそうです。

 不定愁訴に対して、これらの補充が症状改善に効果があるか
どうかは、今後の検討が必要です。しかし、魚介類の摂取量が
少ない学生は、食生活のバランスが良くないのでは?という
推測ができます。

 不定愁訴に対し、安易に薬だけ出して終了すれば、根本原因は
改善しません。日頃の食生活なども確認した上で、一時的には
薬を使用しても最終的には薬を使用しなくていい状態を探るのが
総合診療医や家庭医には求められるのかなと思います。

 そして、女性に限らず若い人には、健康や栄養に対する正しい
知識を身につけて欲しいと考えます。
漢方相談を30年以上行ってきて、食事や栄養の重要さを感じる
者として、伝えておきたいことの一つです。



 漢方薬と東洋医学の相談、心療内科領域の心の相談、丁寧な説明
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 薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー  廣橋 義和

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