風邪やインフルエンザでがんが目覚める

 あまり報道されていないと思いますが、新型コロナ感染症が
流行し出した頃、がん関連の死亡率が上昇しました。この理由
として、休眠状態のがん細胞が新型コロナ感染症によって
目覚めたのではないかという仮説がでました。

 がんは同じ性質のがん細胞が集まっているわけではありません。
いろいろな性質のがん細胞の集団なので、抗がん剤が効きやすい
がん細胞もあれば、別の種類の抗がん剤でなければ効かないがん
細胞もあります。

 それだけでなく、活発に活動しているがん細胞もあれば、
ほとんど休眠しているがん細胞もあります。一般に休眠状態の
がん細胞には抗がん剤はほとんど効きません。
がん治療の難しさは、こんなところにもあります。

 でも、活動しているがん細胞を抗がん剤で叩いて、極端では
ありますが、休眠状態のがん細胞がずーっと大人しくしている
のであれば、完治していなくても脅威ではありません。

 問題は、その休眠状態のがん細胞が風邪やインフルエンザに
感染することで、休眠から目覚め活動を始めてしまうことです。
  (Nature (2025-07-30) )
この論文は、冒頭のコロナ感染症パンデミックの初期にがんの
死亡率が上昇したことに結びつきます。

 免疫系は非常に複雑なシステムですが、いろいろな感染症に
罹ることによって、がん増殖に有利な形に変わるとすれば脅威
でしかありません。

 50歳以上はがん年齢と言われます。がんのサバイバーで
あろうとなかろうと、がんの小さな種はあるのが自然かも
しれません。ならば、あるという前提で生活するしかないと
思います。

 折りしも、インフルエンザの流行期に入りました。体内の
休眠状態のがん細胞が目覚めることのないよう、できる予防
対策をとりたいものです。
睡眠、栄養バランス、疲労、冷え、などなど、ワクチン以外に
できることもたくさんあります。

 あなたは何から取り組みますか?


 漢方薬と東洋医学の相談、心療内科領域の心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
 薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー  廣橋 義和

 問い合わせはこちらからどうぞ

 ひろはし薬局LINE公式アカウント開設しました
  ID @198xhqqe  よかったら登録してください

メールは《Re:タイトル》でお願いします。
メールマガジンの申込も随時受付中
     8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)  

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。

 講演の依頼、受付ています。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下により外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: ガン・腫瘍, 肺と気管支・呼吸器感染症 タグ: , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です