「睡眠休息感」に注目したい

 令和6年の国民健康・栄養調査結果を眺めていたら、睡眠時間
とともに睡眠休息感という言葉がありました。
読んで字のごとく、難しい言葉ではありませんが、おそらく多くの
方がはじめて接するのではないでしょうか。

 睡眠が健康状態に大きな影響を及ぼすことは常識といえるくらい
広く浸透しています。今までも多くの研究結果が報告されてます。
しかし、その多くは睡眠時間と病気の関係を明らかにしたもので、
いわゆる「睡眠の質」との関係は不明な点が多くあります。

 睡眠の質は、脳波の測定で推測できるのでしょうが、一般的
とはいえません。最近は、スマートウォッチやスマホアプリで
睡眠の情報(睡眠の深さや睡眠時間など)がわかるようになって
きましたが、精度の点では不安があります。

 そこで近年登場してきたのが「睡眠休息感」です。起床時に
充分な睡眠がとれたと感じるかという主観的な指標ですが、
睡眠休息感の改善も指標にした新しい睡眠導入薬も研究されて
います。

 そんな程度の情報しか持ち合わせていないのですが、今月に
開催された日本心療内科学会では、睡眠休息感と病気の関係に
ついての講演を聞き、今回たまたま目にした令和6年国民健康・
栄養調査結果でも調査項目として上がっていたのです。

 たぶん、今後は「睡眠休息感」という言葉を耳にする機会が
多くなるのではないでしょうか。睡眠の質を反映する指標の
一つとして、いろいろな場面で登場しそうです。

 その国民健康・栄養調査結果によると、相変わらず日本人は
睡眠時間は短い人が多いです。特に働き盛りの30代・40代は
他の世代よりも短いです。

 しかし、睡眠休息感は意外にも悪くなく、睡眠の質が悪くない
ことを示しています。この結果を、素直に受け取ればよいのか、
現時点では決めかねているわけですが、あくまでも主観的な指標で
あるため、もう少し多方面から検討が必要かと考えます。

 いずれにせよ、睡眠の質を反映するとされる自身の睡眠休息感を
定期的にチェックしてみることをおススメします。
睡眠時間が短くても、休日の寝だめなど睡眠負債などがなく、
起床したときの満足感(睡眠休息感)がしっかりあれば、まずは
良い睡眠がとれていると判断できることでしょう。



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