アスリートのメンタルヘルス

 冬季オリンピックでの各選手の活躍を見るのは、なんとも
いえず気持ちが安らぐものです。特に日本人選手の活躍は
心躍るものがあります。

 ただ、華々しい活躍の陰で、日夜いろいろな困難を乗り
越えているという実態にも目を向けたいとおもいます。
昨年12月の朝日新聞に、日本オリンピック委員会の
調査報告が掲載されました。

 それによると、日本オリンピック委員会の強化指定選手の
42%が睡眠困難を感じたことがあり、24%でうつ傾向を
経験していたといいます。

 厳しいトレーニングを重ね、競技で好成績をおさめて
いても、なかなかメンタル部分への強化は後回しにされて
いるのか、ただ単に強化選手であっても私たちと同じ人間と
いえばいいのか、複雑に要因が絡んでいるのでしょう。

 地方にいると、トップクラスの選手と接する機会は多く
ありません。しかし、新潟県にも世界的なプレイヤーは
いますし、中学・高校を県内で過ごした全日本クラスの
選手が増えています。

 そのように考えると、スポーツの分野に限りませんが、
若い頃からのメンタル教育はもっと重視されてもいいかと
考えます。

 とかく、スポーツ選手は〈根性論〉で語られがちです。
現在の指導者クラスは、その根性論で成績をおさめてきた
ため、メンタルの弱さや不調を根性で乗り切ろうと考える
かもしれませんが、非科学的であり時代遅れです。

 がんの緩和ケアでは、緩和スタッフとの定期的な接触が
延命につながるとの結果(N Engl J Med 2010 Aug 19;
363:733)もあるように、アスリートもメンタルケアを
定期的に入れることでパフォーマンスを保つことができると
考えるのはオーバーでしょうか。

 さらに、様々なプレッシャーから下痢や腹痛や吐き気などの
消化器症状や先ほどの不眠などが生じることも珍しくないで
しょう。安易に薬物治療に頼れないアスリートは、これらの
ストレス病という身体症状にも苦しみやすいと想像します。

 私の今までの経験から、筑波大学で実施されてきたように、
自律訓練法は一つの有効な解決法だと考えます。当薬局では
8回のプログラムを組んでいますが、1回1回に対話が入る
ことでカウンセリングの要素を兼ねています。

 一人ひとりのアスリートは、独自の解決策を取り入れていると
思いますが、全日本クラスの強化選手でさえ4人に1人が心に
不調の種を抱えている現状は、健全とは言えず見過ごせない状況
です。

 最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えるという点で、
各スポーツの関係者は、昭和時代の根性論から脱してほしいと
思いながら、残りの冬季オリンピックを楽しみましょう。


 -------------------------------------------------
 漢方薬と東洋医学の相談、心療内科領域の心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
 薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー  廣橋 義和

 問い合わせはこちらからどうぞ

 ひろはし薬局LINE公式アカウント開設しました
  ID @198xhqqe  よかったら登録してください

メールは《Re:タイトル》でお願いします。
メールマガジンの申込も随時受付中
     8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)  

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。

 講演の依頼、受付ています。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下により外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 心理療法・心理カウンセリング, 精神・こころ・心療内科・心身医療 タグ: , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です