更年期障害と子どもへの影響

 先週、更年期障害を中心に漢方の講演をしてきました。
あれこれと資料を集めて講演用のスライドにまとめながら、
更年期障害は当事者本人だけの問題ではないということを
改めて認識しました。

 まず、社会的経済的損失がかなり大きいのです。
経産省の資料では、更年期障害による労働面での損失額
(プレゼンティーイズム)が1.9兆円とされます。
(https://www.meti.go.jp/policy/mono_info
_service/healthcare/downloadfiles/jyosei
_keizaisonshitsu.pdf)

 更年期障害の重い人は、欠勤せざるを得ないでしょうが、
そこまででなくても痛みや自律神経失調による症状で仕事の
パフォーマンスは低下します。数字を見て驚くでしょうが、
それだけ多くの女性は我慢しているのでしょう。

 身体の不調はメンタル面へも影響し、うつ症状や不安、
イライラなどの気分の変調をきたします。これらの不調に
よる影響は立場の弱い人に通常向かいます。家庭では、
お子さんに向かいやすくなると思います。

 ここから先は、私の想像力を豊かに働かせての空想も
加わります。
子どもは家庭環境、特に親子関係に大きな影響を受けて
育ちます。

 どんなに裕福であっても、どんなに夫婦円満であっても、
何事もなく成人を迎えることは少ないでしょう。
事故やケガ、身内の病気や死亡、夫婦喧嘩や虐待など、
程度もジャンルも様々ですが、何か一つくらいは体験
するのではないでしょうか。

 これらの体験は、「逆境的小児期体験」と呼ばれ、
まだ認知度は低いものの、研究によって子どもの将来の
病気のリスクを高めることがわかってきました。
虐待などは遺伝子の変化を伴うこともわかっています。

 虐待ほどでないにしても、母親のPMSやPMDD、
更年期障害は、子どもにとって傷つき体験になるケースが
あるのではないかと私は考えてます(ここまで空想)。
誤解しないで頂きたいのですが、母親を責めるつもりは
まったくありません。

 漢方相談と心理相談をする立場から言わせてもらえば、
治せる体調不良は積極的に治して欲しいということです。
治すことで、自分が楽になるだけでなく、将来の子どもの
病気を予防することもできると考えます(これも空想)。

 100%予防できなきくても、発症を遅らせることは
可能です。なかなか証明するのは困難ですが、新しい
研究結果は、そんなメッセージを伝えています。

 幸いにして、女性の様々な心身の不調に対して、漢方薬は
とても良く効きます。たとえ現代医学的に異常がなくても、
困っている症状があるのなら、その症状を改善する漢方薬は
必ず存在するのです(これは事実です)。

 更年期障害の経済的な損失額も大きいのですが、将来の
子どもの健康はもっと重要ではないでしょうか。
今回の講演スライドで、そのことを紹介してきました。

 いろいろなことが有機的に関連しているのですね。私も
できることがあるなら、少しでも行動してみようと資料を
作りながら考えさせられました。逆境的小児期体験は、
セミナーでも紹介する予定ですので、そのときは積極的に
参加してくださいませ。


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