前回行ったセミナーは「気まずいコミュニケーションのクセ」
と題し、交流分析の対人ゲーム(心理ゲームまたは単にゲーム
ともいいます)を扱いました。
その際、感情に触れたのですが、一般的にマイナス感情とか
ネガティブ感情と言うことがあります。本当は、感情に良い・
悪いは存在せず、したがってマイナス感情もネガティブ感情も
適切な表現ではないのです。
それは、どんな感情にも意味があって、その感情を充分に
体験することで、私たちはストレス状況を乗り超えていける
からなのです。
例えば「怒り」は、理不尽な状況で発生します。その状況を
脱するためには、相手に立ち向かったり、その場を去るように
何らかの行動を起こす必要があります。その際に必要とする
エネルギーは膨大なもので、行動するパワーの源資になるの
です。(多くは表現の方法に問題があり、解決策の一つに
アンガーマネジメントがあります)
では「悲しみ」は?
悲しみは、大切な何かを失ったときに現れます。大切な何か
とは、お金や思い出の品物だったり、欲しい物が入手できな
かったり失恋したり、友人や家族あるいはペットの死亡とか、
病気やケガ(今までの健康な自分を失う)だったり、病気や
ケガで将来の計画が狂うことだったりと、多々あります。
「悲しみ」という感情には「心を癒す」作用があります。
ですから、悲しみを堪えて頑張ることは、心のキズを抱えた
ままなので、心理の視点からはおススメできません。
場合によっては、キズからの回復が遅れたり、キズが拡が
って心の危機につながるかもしれないのです。昭和生まれの
男性なら「泣くことは恥」のような価値観があるかもしれ
ませんが、とても正しい対処法とは言えないのです。
悲しいときは思いっきり悲しみに浸ること。それが悲しみ
から脱する正しい対処法です。その際、悲しみを打ち明け
られる第三者(友人や家族やカウンセラーなど)がいると、
癒し効果も高まります。
第三者の役割は、その人の悲しみを聞き、ただ時間を共有
することです。これを「ヒトぐすり(ヒト薬)」と言います。
そしてある程度の時間が経てば、キズは癒え、今まで通りに、
あるいは今まで以上の生活ができるようになるのです。
ですから、どうか「悲しみ」をマイナスとかネガティブと
思わないで、大切に扱っていただきたいと思います。
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薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師) 廣橋 義和
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