糖尿病の薬が中止できる人

 糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、一般的に薬を途中で中止
することはできないと考えられています。しかしながら、多くの
人は「できれば薬を飲みたくない」とも考えています。

 だからなのか、せめてもの抵抗なのか、自覚症状がないことも
あって、健診で異常を指摘されても受診までに時間がかかっている
ような印象があります。でも、「一生続ける必要はないかも?」
となれば、受診行動に変化が出そうですね。

 そんな希望の持てる報告が地元新潟大学からありました。
Fujihara K, et al. Diabetes Obes Metab. 2023 May 8.
 [Epub ahead of print]

 藤原らの報告によると、糖尿病と診断されても100人に1人
の割合で、糖尿病の治療薬が不要になる寛解という状態が達成
できるということです。私の第一印象は「意外に多い」でした。

 約5万人の糖尿病患者のデータから、寛解を達成しやすい人の
特徴もわかりました。
 年齢が40歳未満
 糖尿病発症1年未満
 1年でBMI(肥満指数)が低下した(瘦せることができた)人
などです。

 つまり、糖尿病かもしれないと思ったら、薬を続けたくないと
考えたなら、早めに(=初期のうちに)受診して、適切な治療を
開始すること(体重管理が極めて重要)となります。

 自覚症状がないからと、あるいは薬を先延ばししたいからと、
異常の指摘を放置しておくことは、長期的にみるとむしろ逆効果に
なるということです。

 私は、今回の藤原らの報告から、高血圧でも同じように薬を
中止できる人が一定割合でいるものと考えています。
そのためには、健診を含めた定期的な体調のチェックと、
アレ?と思ったときの早めの相談行動が重要だと思いますが、
あなたはどう考えますか?



  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科領域の心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
     薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和

 ひろはし薬局LINE公式アカウント開設しました
  ID @198xhqqe  よかったら登録してください

  メールは《Re:タイトル》でお願いします。
メールマガジンの申込も随時受付中
      8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)    

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。

 講演の依頼、受付ています。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下により外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 内分泌・代謝・糖尿病・メタボリックシンドローム, 心臓・血管・血圧, 薬・サプリメント・その他 タグ: , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です