過敏性腸症候群に自律訓練法が効く仕組み

 胃腸のストレス病として有名な病気に、過敏性腸症候群が
あります。腹痛を伴い、下痢や便秘を繰り返して、この病気に
罹った人は日常生活が大きく影響されます。

 この病気には漢方薬が比較的に相性がよく、正確な統計を
とったことはありませんが、8割以上の方は改善しているとの
印象を持っています。

 ただ、長く過敏性腸症候群を患っていると、外出への不安が
強いのも事実で、それだけ大きな影響を受けてきたと想像できる
わけです。

 私は、過敏性腸症候群に対し、漢方薬以外にも自律訓練法を
すすめることが多くあります。そして、実際に自律訓練法に
取り組まれた方の評判も概ねよいものです。

 自律訓練法は、長い歴史があり多くの研究結果が出ています。
その中には、自律神経系を調えることも確認されています。
今回、新しい研究で過敏性腸症候群と交感神経(自律神経の
一種)の関係が明らかになり、自律訓練法が効果的な理由の
一つとして紹介します。

 兵庫医大の段韶琪らのグループによると、交感神経の活性化が
腸の痛みや過敏性につながっていることが確認されたといいます。
交感神経の活性化は、私たちの身体の一般的なストレス反応です。
つまり、ストレスを受けると、交感神経が活性化し、腸の痛みや
過敏性を引き起こした結果として、過敏性腸症候群になるのです。

 ストレス社会といわれる現代社会では、特に日本人は社会的・
文化的背景も加わり、交感神経が過剰に活性化している人が
多数います。

 この過剰な交感神経の働きを抑えるために、安定剤が処方され
たりしていますが、薬で抑えるのは急性期や症状が重度なときに
限定したいものです。

 慢性化している人や症状が穏やかな人は、ストレスに対する
身体の反応を落ち着ける意味で(交感神経の活性化を必要最小限で
済ませるために)、自律訓練法をスキルとして身につけたら
良いように考えます。

 自律訓練法は、当薬局で身につけることができますし、
胃腸以外のストレス反応にも有効です。


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 薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー  廣橋 義和

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