手術前の対策、手術後の養生 

 手術の成否や術後の回復を決める要因として、治療者側ではなく、患者側には
どんなものかあるのでしょうか?

 多くの場合、恐らくは「体力」という言葉が使われているのではないかと思い
ます。では、何をもって「体力の有無」を表すのでしょう?

 いくつかの報告によれば、手術前には貧血の程度が関係すると言われています。
もちろん、血液検査以外に術前には心肺機能のチェックもありますが、治療を
受ける側としては、貧血の程度をチェックしたいものです。

 そして、術後の回復には体重の変化に目を向けたいものです。体重の増加には、
やはり「食べること」が重要だと誰しも知っていると思います。

 「血液」や「体重」は、東洋医学的には「陰」と表現できます。30年にわたる
漢方相談を通して、「陰」の重要性に今更ながら気づかされました。

 「手術は成功しました。あとは体力次第です。」とドラマではよく耳にします。
その「体力」とは、東洋医学的には「陰」であり、誤解を恐れずに噛み砕いて
表現すれば「血液像」や「体重」ということになります。

 「夏バテ」「秋バテ」も、東洋医学的には「陰の消耗」によるものです。
秋は陰を養う時期でもあります。陰を養うには、漢方薬、栄養剤、食事、生活
習慣、などがあります。上手に活用してください。



  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

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