便秘と腸内細菌と腎臓病

 大便も小便も排泄物です。その排泄物が溜まると当然ながら身体に悪影響があるわけ
です。例えば、便秘で肌荒れや吹き出物ができることを多くの女性は体験していること
でしょう。また、頭痛であったり肝機能であったり、いろいろな変調を経験すること
だってあります。

 その一つ、腎臓も便秘により悪化することがあります。腎臓の悪化を遅くするために、便通のチェックも忘れないようにしたいものです。恐らく、多くの漢方専門家は
便通の改善とともに腎機能が改善したという体験を何例もしていると思います。

 腎臓からの排泄物を別のルートで排泄していると考えれば、腎臓の負担が減るわけ
ですので当たり前と言えば当たり前です。東北大学の阿部高明教授は、CKD(慢性
腎臓病)の人に便秘薬を使用すると、尿毒素の減少と腎機能が改善したとの報告を
実際にしています。

 そして、その際に腸内細菌にも変化があったといいます。ラクトバシルスなどの
いわゆる善玉菌が増えていたということです。腎機能の改善が便通の改善によるもの
なのか、あるいは腸内細菌叢の変化によるものなのかは不明ですが、いずれにしても
便秘で腎機能が悪化することは間違いありません。

 また、腎機能の悪化は、高血圧や心臓疾患などの循環器病のリスクとしても知られて
いるのです。それを考えると、いろいろな病気(生活習慣病だけでなく)につながる
便秘を放っておくわけにはいきません。あなたの便通はいかがでしょうか。

 さらに言うなら、汗も排泄物と言えるので、腎臓病で便秘だと体臭がするように
なります。私ら漢方専門家は、腎臓病に発汗剤を使用することもあるのです。反対に
体臭の相談では、大便や小便を増やしたりするのです。

 便秘や腸内細菌叢は、最近のホットな話題の一つです。新しい情報もたくさん出て
くると思いますので、真偽の怪しい情報や便乗商法などには注意したいものです。
私らは、その情報を整理して発信したいと思います。

 
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 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

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