夏は注意!膀胱炎と腎臓病

 今年も猛暑あるいは酷暑という言葉が飛び交いそうです。
脱水のサインに気をつけながら、この夏を乗り切りましょう。

 一般的に夏期は冬期よりも血圧が低下しやすいため、一見
いわゆる生活習慣病の全てで軽症化するような印象があります。
でも、脳梗塞は夏期でも減少しませんし、誤った脱水対策で
急性糖尿病の発症も増加します。

 血圧の低下や汗による水分の喪失は、腎臓を流れる血液量が
少なくなるため1日の尿量も減少します。このことは腎臓での
老廃物の排泄に影響が及びやすくなるということです。

 尿量が減少すれば、排尿回数も減少します。長時間、尿が
膀胱内にとどまることで、尿に細菌が入っていれば膀胱炎を、
その細菌が腎臓まで侵入すれば腎盂腎炎を発症します。

 結石を作るような物質が多量に含まれていれば、尿路結石が
大きく育つことも考えられます。膀胱炎を繰り返しやすい人や
尿路結石の経験者は、脱水対策とともに尿の回数にも配慮すると
発症を予防しやすくなるのではないでしょうか。

 夏期のおおまかな傾向を掴んだところで、消炎鎮痛薬を常用
する方への注意です。アスピリンやロキソニンやイブプロフェン
などの消炎鎮痛薬は、その作用の特徴から腎臓の血流量を減少
させることがわかっています。

 そのため、腎臓の専門家は消炎鎮痛薬の使用について、注意
喚起をしています。重症例では急性腎不全を発症することも
あるといいます。

 慢性の頭痛や生理痛で鎮痛薬を常備している方、あるいは
整形外科にかかって鎮痛薬を処方されている方。これらの方は
膀胱炎や尿路結石に、更なる注意が必要です。

 予防策の一つは脱水対策をきちんと講じることですし、
鎮痛薬が必要な方は消炎鎮痛薬以外の選択肢(漢方薬や
アセトアミノフェンなど)をとるのも一つでしょう。

 手軽なモニタリングとして、1日の尿の回数をチェック
するのが簡便です。目に見えない汗で、意外に尿の回数は
減っていることに気づくのではないでしょうか。
鎮痛薬を飲んでいる方は、ご注意くださいませ。


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