台風・低気圧と頭痛

 うろうろするばかりで中々進まない台風10号に、国内が
翻弄されています。交通機関の乱れや避難など、日常生活への
悪影響はいつまで続くことでしょう。情報を更新しながら
適切な行動をとりたいものです。

 そして、慢性痛を持っている方、中でも片頭痛の方は
今回の台風10号で長期間苦しんでいるかもしれません。
なぜ、台風や低気圧で頭痛が悪化するのか。
その対策として、どんな方法があるのか。考えてみましょう。

 脳外科医や頭痛の専門家は、気圧の変化によって血管拡張や
交感神経の興奮と考えられていました。近年はglymphatic
システムの機能低下が有力視されています。

 また、総合診療医や心療内科医は、内耳のリンパ液貯留や
血流低下を考えているようです。
どちらも納得できるのですが、決定打に欠けるというのが
現状でしょうか。

 私は、内耳のリンパ液貯留をどちらかと言えば支持する
立場ですが、おそらく複数の要素が関係しているのでは
ないかと思います。それだけ、複雑なんですよね。

 ただ、漢方薬で水分代謝を改善してやると、多くの人で
改善に向かいます。確実ではないところが低気圧頭痛の
難しさですけれど、満足度はかなり高い印象です。だから、
内耳のリンパ液貯留の可能性が高いかと。

 そして、女性の方が男性よりも3倍罹患率が高いことが
最近の報告でわかっています。
(Fujimoto T, et al. BMC Res Notes. 2024;17:203.)
月経周期の黄体期は浮腫みやすいので、黄体期と低気圧が
重なるとリスクが高まると思われます。

 よって、総合的な対策を行うとすれば、
  規則正しい生活と睡眠リズムの安定
  良好なコミュニケーション
  身体を動かす習慣作り  など

 代わり映えはしませんが、結果的には、交感神経や
glymphaticシステムの安定につながりますし、内耳の
リンパ液貯留を改善することになると考えます。

 また、ホルモンバランスを整えることにも役立ちますが
月経トラブルがあれば、適切な漢方薬をしようすると
ホルモンバランスを調えつつも月経トラブルの改善も
できることでしょう。

 なお、身体に合った漢方薬は、東洋医学の知識および
経験を積んだ専門家にご相談ください。


 漢方薬と東洋医学の相談、心療内科領域の心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
 薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー  廣橋 義和

 問い合わせはこちらからどうぞ

 ひろはし薬局LINE公式アカウント開設しました
  ID @198xhqqe  よかったら登録してください

メールは《Re:タイトル》でお願いします。
メールマガジンの申込も随時受付中
     8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)  

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。

 講演の依頼、受付ています。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下により外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 漢方薬・東洋医学, 脳・神経系 タグ: , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です