猛暑と豪雨で、今年の夏が心配になります。外出時には、天気予報をチェックして、
事故などのないようにしたいものです。熱中症にも、食中毒にも注意しましょう。
一般に、皮膚トラブルは露出の増える夏場に多くなります。それは露出部位への
刺激が増加するためです。デリケートゾーンにとって、刺激とは下着や生理用品による
擦れ、汗や尿などによる蒸れが原因の皮膚炎があり、細菌やウィルスなどの感染が
加わることもあります。粘膜部位では、主に細菌やウイルスや真菌による感染症が
原因として考えられます。
場所が場所ですから、恐らく多くの方はドラッグストアなどセルフで購入している
ものと思われますが、2週間使用しても改善がみられない場合や、沁みたり悪化して
いるように思った場合は、一旦使用を中止して専門家に相談することが大切です。
この場合の専門家とは、皮膚科医、産婦人科医、泌尿器科医、皮膚病に詳しい薬剤師を
指します。
重要なポイントがあり、一つは原因に合った薬剤を選択すること、一つは外用薬の
軟膏・クリームを区別して使用することです。2週間という期間は、ポイント通りか
どうかの判断に十分な期間なのです。
悪化するケースで意外に多いのは、軟膏・クリームの使いわけの間違いです。軟膏
は脂溶性成分のみでできていて、皮膚にも粘膜にも刺激が少なく安全に使用できます。
一方、クリームは脂溶性成分・水溶性成分・界面活性剤でできており、軟膏に比べて
皮膚トラブルが起きやすいのです。
デリケートゾーンのトラブルのうち、7~8割は外用薬の適切な使用で改善するもの
と思われますが、改善しない場合は専門医による正確な診断と治療が必要です。
それでも改善しない場合には、漢方薬を選択肢の一つとして思い浮かべていただければ
いいでしょう。
それと、日常の注意として重要なポイントに、ビデの過剰な使用が多くあります。
使い過ぎると皮膚や粘膜のバリア機能を破壊して、炎症や感染症の原因になることが
あり、専門医も過剰な使用を注意しています。
漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、皮膚病の相談
長岡の相談薬局・ひろはし薬局
薬剤師・心理カウンセラー 廣橋 義和
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