手術前の対策、手術後の養生 

 手術の成否や術後の回復を決める要因として、治療者側ではなく、患者側には
どんなものかあるのでしょうか?

 多くの場合、恐らくは「体力」という言葉が使われているのではないかと思い
ます。では、何をもって「体力の有無」を表すのでしょう?

 いくつかの報告によれば、手術前には貧血の程度が関係すると言われています。
もちろん、血液検査以外に術前には心肺機能のチェックもありますが、治療を
受ける側としては、貧血の程度をチェックしたいものです。

 そして、術後の回復には体重の変化に目を向けたいものです。体重の増加には、
やはり「食べること」が重要だと誰しも知っていると思います。

 「血液」や「体重」は、東洋医学的には「陰」と表現できます。30年にわたる
漢方相談を通して、「陰」の重要性に今更ながら気づかされました。

 「手術は成功しました。あとは体力次第です。」とドラマではよく耳にします。
その「体力」とは、東洋医学的には「陰」であり、誤解を恐れずに噛み砕いて
表現すれば「血液像」や「体重」ということになります。

 「夏バテ」「秋バテ」も、東洋医学的には「陰の消耗」によるものです。
秋は陰を養う時期でもあります。陰を養うには、漢方薬、栄養剤、食事、生活
習慣、などがあります。上手に活用してください。



  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、見たい
記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探して
みてください。(現在の更新はしてません・・・、新しいホームページを作成中です)
  あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/

メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 未分類 | コメントする

治りやすい人と治りにくい人の違いは何?

 日頃、色々な人から相談を受けていると、様々な疑問が浮かんできます。
そんな疑問は、自分で調べたり学会などで教えてもらったりして解決します。
それでもわからない疑問は、経験を積み重ねながら、解決するしかありません。

 体質の違いと言ってしまえばそれまでですが、同じ病気・病状で同じ治療
(薬など)をしても、治りやすい人もいれば、治りにくい人もいます。薬物治療
なら、「よく効く薬、あまり効かない(弱い)薬」となりますが、理由は薬以外
にもあるのです。単純に体質と言ってはいけないのではと私は考えています。

 処方薬と違い、薬局で手に入る一般薬は、どちらかというと弱い薬が多いので、
私らは相談を受けると、養生法(食事や生活習慣など)まで説明することが普通
でしょう。そうすることで、治りやすい状況を作っているわけです。

 予防まで範囲を広げて考えれば、治りやすい人というのは病気になりにくい人と
いうことです。例えば、インフルエンザ流行シーズンにインフルエンザになる人と
ならない人の違いは何?と考えてみます。

 ワクチンやうがい・手洗い以外の要因には、生活リズムであったり食事内容など
が重要な要因として上がってきます。これらの要因を研究するのが健康生成論で、
この視点で病気を見つめると、治りやすい人はどんな生活をしているのか興味が
湧いてきます。

 最近は、薬や医療を資源として有効に利用するという考え方が広まってきま
した。財源も無限ではありません。長寿社会においては、どのような生活が
健康作りに有効なのか?薬だけに頼るのではなく、そんな視点を持ってみたいもの
です。

 栄養に注目が集まっているのは、そんな背景があるのではないでしょうか。
ただ、特にTV番組では、情報が極端過ぎるように思います。その先にある
有効成分を濃縮したサプリメント・健康食品などは、健康被害も多数報告されて
いることに注意が必要だと思っています。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、見たい
記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探して
みてください。(現在の更新はしてません・・・、新しいホームページを作成中です)
  あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/

メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 未分類 | コメントする

逆流性食道炎にも整腸剤を

  毎日の暑さで、どうしても水分ばかりの生活になってしまいます。夜のビール
(あるいは発泡酒?)は、何物にも代えがたい一時をもたらしてくれますよね。
「ただ、炭酸飲料は、どうしてもゲップが出るし、腹が膨れるし・・・」と悩む
気持ちもわかります。

 炭酸飲料の飲み過ぎでゲップが出るのは、ある意味当たり前の現象で、炭酸飲料を
止めれば済む話です。一方、そのような原因がはっきりしないのに、逆流性食道炎に
悩んでいる方も大勢います。大抵は、酸分泌抑制剤のプロトンポンプ阻害薬(PPI)
やH2ブロッカーを処方されています。

 本年の日本消化器病学会のワークショップで興味深い発表がありました。逆流性
食道炎などの機能性ディスペプシアでは、胃に腸内細菌が多数検出され、乳酸菌として
某ヨーグルトを摂取してもらったところ、胃の細菌バランスも是正され症状も改善した
ということです。

 現在の酸分泌抑制剤は使い過ぎの印象を私は持っており、胃酸の抑えすぎが腸内細菌
の逆流をもたらし、その結果として逆流性食道炎などの機能性ディスペプシアも生じ
やすくなっているのではないかと考えています。

 そこで、ヨーグルトに代わり整腸剤を使用したらどうでしょう。もちろん、必要以上
に胃酸を抑えることも控えるのです。PPIやH2ブロッカーなどで強力に胃酸を抑え
ると腸内細菌バランスにも悪影響を及ぼす可能性があり、場合によっては悪循環に
なっているかもしれないのです。

 副作用を考えれば、整腸剤の方がリスクは少いので、安心して使用できます。仮に
全く効果がなくても、腸内細菌叢を整えることは全身の健康作りに大きなメリットが
あるのです。

 逆流性食道炎で悩んでいたら、一度整腸剤を試して見ることをお勧めします。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、見たい
記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探して
みてください。(現在の更新はしてません・・・、新しいホームページを作成中です)
  あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/

メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 未分類 | コメントする

マインドフルネス体験できます

 全国的な猛暑で、生命も危ない状況が続いています。老若男女を問わず、体調変化に
ご注意ください。

 昨年マインドフルネスの集中研修を受けて、資料の準備を進めてきましたが、
ようやく完成し、マインドフルネスのプログラムを提供できるようになりました。

 ストレス低減、安定剤や眠剤などの治療薬の減量、不快な身体症状の軽減などに、
今までは自律訓練法を指導してきましたが、私の指導が下手なのかプログラムが終了
できない人もおり、自律訓練法の標準練習以外の方法を探していました。
(自律訓練法には空間練習プログラムもあり、それを行うこともあります)

 脳科学的には、マインドフルネスと自律訓練法は作用する部位は違うものの、ゴール
は大きくズレていません。それで、自律訓練法が上手くマスターできない人のために
導入を急いでいたのですが、資料の準備に思いのほか時間がかかりました。

 マインドフルネスが何か知りたい人のためには、1回だけの体験コースを作り
ました。体験とは言え、資料+詳しい説明+ミニ・マインドフルネスと充実した
内容にしました。

 ストレス低減をメインにした4回のショートコースを、治療目的・症状改善には
9回のスタンダードコースと、目的に応じて3つのプランが用意してあります。

 本来のマインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)は、1回45分~120分で
8週間のプログラムです。それを短い時間でも効率的にマスターできるように、
MBSRの内容をできるだけ残し、少しアレンジしました。

 自律訓練法と同じように、マインドフルネスも練習を続けてスキルを身につけるもの
です。方法自体は単純ですが、どちらもポイントを抑えないと正しくマスターできる
ようになりません。指導するのは、そのポイントを伝えるためなので、動画や書籍を
見て自己流でやるのは、おすすめできません。

 まずは、「マインドフルネスとはどんなものか?」一度体験してみませんか。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、見たい
記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探して
みてください。(現在の更新はしてません・・・、新しいホームページを作成中です)
  あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/

メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 未分類 | コメントする

クラゲに刺されたら

 新潟県では、意外にあっさりと梅雨が明けました。いよいよ、海や山などのレジャー
シーズンに突入です。その一方で、事故やケガには注意して、楽しい思い出を作って
欲しいと思います。

 真偽は定かではないのですが、「お盆を過ぎるとクラゲが増える」と私は聞いて
育ちました。何となく、そんな感じを持っています。でも、お盆前にも、海でクラゲを
見ますし、そして実際に刺されます。だから海に入るなら気をつけなくてはならない
生物の一つです。

 クラゲ刺傷は、海では頻度の高いトラブルでしょう。そして対処法も、色々な主張が
あり、どれが正しいのか迷うものです。それぞれに最もな理由がありますし、医療者の
意見も一致してないようにも思えますが、私が納得できる内容にまとめてみました。

 「クラゲに刺されたら酢がいい?」
クラゲには刺胞があり、その刺胞が皮膚に残っていることがあります。刺胞を洗い
流そうとする前に、酢をかけて刺胞の活動を抑えることで、被害を少なくすることが
できるのです。少なくとも日本に多いアンドンクラゲには有効な方法です。

 「クラゲに刺されたらお湯をかける?」
クラブの有毒成分はタンパク質ですから、刺された直後なら50℃程度のお湯で
温めると、毒性が失活するとされます。ただし、少し時間がたって刺された部位が
赤く腫れてきたら、温めるのはNGです。逆に炎症をひどくしますので、お湯は
刺された直後のみとなります。

 残念ながら赤く腫れたら、応急処置として冷やしながら、虫刺されなどと同様で
ステロイド軟膏が一番でしょう。さらに、気分が悪くなったり全身の症状が出たら、
病医院の受診が必要です。

 また、サーファーなどマリンスポーツが趣味の人は、しょっちゅうクラゲに刺される
ことで、納豆アレルギーになるかもしれません。事実、湘南方面では、サーファーの
納豆アレルギーの報告が珍しくないようです。これは、ポリガンマグルタミン酸が
どちらにも含まれていることによるものです。



  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、見たい
記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探して
みてください。(現在の更新はしてません・・・、新しいホームページを作成中です)
  あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/

メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 未分類 | コメントする

更年期障害にも運動をおすすめする理由

 いろいろと仕事などやるべきことが溜まっています。とりあえず、優先順位をつけて
後回しにできるものは後回しに。そして、100点でなく60点程度で終了にするよう
意識しています。「いい加減」は「良い加減」ですので、「ほどほど」でいいのです。

 私は、食事と運動および生活リズムは健康の基礎だと思っています。だから、その点
をアドバイスするように心掛けています。病気の予防や回復に大きな違いがあり
ますし、特別なことをしなければお金もほとんどかかりません。メリットが多い
のです。

 そして、最近、興味深い報告がありました。スェーデンのBerin博士らによると
ホットフラッシュや発汗などの更年期症状のある女性に、少し強めの運動をして
もらったところ、ホットフラッシュや発汗の頻度が6割に減少したというものです。

 運動の内容は、8種類のトレーニングメニューからなり、週3回45分のプログラム
です。berin博士らは、女性たちを励ます必要があったと述べており、ある程度の強度
が必要なトレーニングメニューだったので、全ての更年期女性におすすめできるわけ
ではありませんね。

 それでも、閉経後は骨粗鬆症が進みますし、運動による心血管系へのメリット、また
フレイル対策としての筋力強化なども考えると、更年期症状への効果が少しでも何らか
の運動は大きな恩恵が得られると思います。

 では何故、運動でホットフラッシュなどの更年期症状が軽くなるのでしょうか?
私が見た報告では、その点に触れていませんが、運動による心血管系への影響が
血管運動症状としてのホットフラッシュや発汗にも良い影響を及ぼしたのだと、私は
考えています。

 短期的には更年期障害対策、中期的には生活習慣病対策として、そして長期的には
フレイルの予防に、運動や日常生活動作をおすすめします。

  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、見たい
記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探して
みてください。(現在の更新はしてません・・・、新しいホームページを作成中です)
  あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/

メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 未分類 | コメントする

スマホによる体調不良

 3週間後に予定されている長岡花火。全国的に有名になり過ぎて、市民でもチケット
が手に入らない状況です。私も県外に住む子供たちに観覧席を頼まれたもののゲット
できず放心状態。いずれ、このような場合も予想していたとは言え、有名になり過ぎる
のも疑問です。同様の声は、あちらこちらで聞こえています。

 さて、日常生活に必要不可欠なツールとなったスマホ。眼科的なトラブルだけで
なく、全身の障害が報告されています。医療情報サイトm3が実施したアンケートに
よれば、整形外科領域ではスマホ首・肩こり以外にも小指の変形が小学生に発生して
います。

 全身的な不調では、自律神経障害として、頭痛や不眠が多いようです。ただ、救急
搬送されるような頭痛や不登校になるほどの不眠もあり、原因がスマホとわかっても
依存状態で使用時間を短縮できず、治療は難渋するようです。

 中には、スマホに夢中になり過ぎて自分の脳卒中発症に気づかなかった人もいたり、
ゲームの光刺激によりてんかん発作を起こしたケースなども報告されています。
その他、過換気発作を起こしたケース、スマホをしていないと不安になる人、会社を
辞めざるを得なかったスマホ依存症、などなど。

 対策は、ほどほどに使用すること。眼科的な症状や整形外科的な障害は、使用時間が
長いと出やすいので、ある程度の制限が必要でしょう。もちろん、その前に姿勢の問題
があります。姿勢は全身的な不調にも関係しているので、その点でも同じ姿勢で長時間
スマホを操作することは要注意です。

 また、使用する時間帯も重要です。夜間の使用は、ブルーライトも含めて生活リズム
を大きく乱し、自律神経系に影響を与えます。自律神経系の乱れは、ホルモンバランス
や免疫系へも影響が及びます。当然ながら全身のさまざまな不調の原因となるのです。

 便利なツールだからこそ、上手に使いこなしたいと思いませんか。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、見たい
記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探して
みてください。(現在の更新はしてません・・・、新しいホームページを作成中です)
  あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/

メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 未分類 | コメントする

化学物質過敏症と漢方薬

 先週、東京での東洋医学会に参加してきました。久々に懐かしい仲間との対面も
あり、互いの持論を主張しあっての日程はあっという間に過ぎました。

 その日程の中で、ポスター掲示されていた発表に「化学物質過敏症」があり、
興味深く見させていただきました。発表者は東洋医学的には、化学物質過敏症は
水毒(水滞あるいは痰飲ともいう)の関与が考えられると結論を出していました。

 ポスターを見ていた他の参加者とも話し合ったのですが、水毒の関与があるに
しても、他の要因も複雑に絡んでいるのが化学物質過敏症だという点で、私たちは
一致しました。

 私は、化学物質過敏症は線維筋痛症や慢性疼痛と同じように中枢感作が生じて
一般の人よりも過敏に感覚神経が反応していると考えています。そうすると治療法
としてのアプローチは、心身医学的な方法が中心となると思うのです。

 もちろん、東洋医学的に水毒などの徴候があれば、身体面からのアプローチとして
漢方薬を使用します。たぶん、瘀血や気鬱なども併発しているはずなので、その部分も
調整する必要があるでしょう。

 その上で、心理面からのアプローチとして、認知行動療法であったり、自律訓練法や
マインドフルネスであったり、催眠療法やブリーフサイコセラピーなどを使用すること
が大切となります。

 以前の私だったら、漢方薬のみで治すよう考えていたでしょう。心療内科学会に入り
心身医学を学ぶうちに、より全人的に病気をとらえるようになりました。その結果と
して、漢方薬をスムーズに中止できるケースが相当増えています。

 私が参加する研究会に東洋心身医学研究会がありますが、心療内科学会に所属する
人が多いものの、心身医学的なアプローチを交えた発表は少数のように感じています。
増加する一方の、慢性の機能性疾患に対して、漢方薬と心身医学的アプローチは両方
セットで使うことが重要だと、改めて思い直した東洋医学会でした。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、見たい
記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探して
みてください。(現在の更新はしてません・・・、新しいホームページを作成中です)
  あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/

メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 未分類 | コメントする

のどの閉塞感(つまり感)を考える

 G20に合わせての梅雨前線の北上。なぜ今?と思っても、どうしようにもあり
ません。最近は、前線にしろ低気圧にしろ、局所に留まって大災害が発生するという
パターンが定着しました。無事に終わることを願っていますが・・・。

 どんなものでも、動きが止まったり、流れが悪くなったりすると、いろんなトラブル
に発展します。トラブルにならなくても気持ちが悪いものです。心臓が止まれば大変
ですし、血管が詰まっても大騒ぎです。便秘も気分のいいものではありません。

 そして、更年期の女性の訴えで多いのが、のどの閉塞感です。別に、更年期や女性に
限ったわけではありませんが、圧倒的に多いのは更年期の女性でしょう。女性ホルモン
の低下により自律神経のバランスに影響が現れた結果、のどの閉塞感が生じたと考え
られますが、上手く説明するモデルができ上がってません。

 ただ、東洋医学的には「気の流れの異常(停滞)」=「気鬱(あるいは気滞)」と
され、理気剤と呼ばれる漢方薬が使用され効果があります。何故、気の流れが悪く
なると、のどの閉塞感が生じるのか? 私は、身体をいくつかのブロックに分けて
理解しています。

 東洋医学的には最終的に、気は肺で合成され全身を巡ります。肺のある胸部ブロック
から他のブロックに移動するには、ハードルを越えるパワーが必要と考えると、流れが
悪くなれば詰まるのも当然と。そして、気は上に上がる性質がありますので、胸部
ブロックの上部(のどの周辺)に溜まり、閉塞感を生むと思われます。

 解消法として、一般的にはパワーを増す理気剤がよく使用されます。それで不十分な
場合に私は、気の量を増す補気剤を使用して効果を得ています。また、ハードルを
下げるということも重要な視点で、肩凝りの存在が意外にも障害となっているのです。

 デスクワークやスマホの使用など、肩凝りになりやすい姿勢を修正すると、漢方薬も
効果が出やすいので、どんな症状でも背景の生活習慣まで考えることが重要だと常々
思っています。胸から上の症状(頭痛、ニキビ、・・・)で、治りにくい場合は、
肩凝りがあれば解消を図ってみたらどうでしょうか。



  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、見たい
記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探して
みてください。(現在の更新はしてません・・・、新しいホームページを作成中です)
  あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/

メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 未分類 | コメントする

ライチを食べる前に知っていてほしいこと

 
 梅雨に入り、文字通り梅の収穫が間近に迫っています。春先にアブラムシなのか病気
なのか不明ですが、葉が落ち弱ったのでダメもとで防除したのが幸いしたようで、多く
の実をつけています。久々に梅酒を作ろうと思っています。
 
 最近は、色んな種類の果実を目にします。私などには馴染みのない果実も多数あり、
名前を聞いてもピンと来ないことも珍しくありません。そんな果実の一つにライチが
あります。食べたことは・・・???

 そのライチの産地で、ライチによると思われる死亡事故が報告されています。
インド東部の産地では、2014年に150人の子どもが脳炎の症状を起こして亡く
なったということです。アメリカの研究者は、ライチに含まれる毒素が原因と考え、
注意を促している状況です。

 同様の事故は、同じくライチの産地であるバングラデシュやベトナムでも報告
されており、私が入手したニュースでは成人の報告はないので、子どものライチ摂取
には注意が必要と思います。

 現時点では、因果関係がはっきりしたわけではないものの、食の安全に関すること
なので、お知らせします。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、見たい
記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探して
みてください。(現在の更新はしてません・・・、新しいホームページを作成中です)
  あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/

メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 未分類 | コメントする