心不全症状としての息切れ、息苦しさ

  平均寿命の延伸とともに専門家が予測している心不全パンデミック。それに医師不足
が加われば、どんな状況になるのか想像すらできません。やはり、早め早めの対応が
ベストということでしょう。
 
 ただ、薬局で心不全の管理ができるわけではないので、医師に日頃の体調管理を
お願いすることになります。でも、たてつづけに心不全らしい症状の相談を受けました。
パンデミックになるくらい意外に身近に心不全はあるのかもしれません。
 
 一人はうつ病の女性。「息苦しさ」が夜間にひどく何回か目覚めてしまうということ
を非常に気にしていました。当初はうつ病に伴う不眠・不安症状と考えたものの、
いろいろ確認していくうちに「ひょっとしたら?」という疑問が。胸部の水分代謝を
改善する漢方薬を使用して落ち着いています。
 
 別の人は、初め痰の相談だったのですが、話が進むうちに「息切れ」がメインに
なりました。血圧を下げる薬や喘息・COPDの治療薬も出ていますが改善しないので、
同様に胸部の水分代謝を改善する漢方薬を使用しています。
 
 心不全の診断・治療は医師の仕事ですので薬剤師の出番はありません。ですので
早めに医師に状況報告書を提出する予定です。もちろん、緊急性が高い場合はすぐにでも
紹介する必要があります。心不全とは、発作のたびに心臓の機能が低下してゆく病気
だからです。
 
 そして、意識しておきたいのが、意外にも心不全は身近に存在しているということです。
私らがそのサインに気づくかもしれませんが、医療知識のない一般住民が遭遇するかも
しれません。パンデミック予測により想像すると、糖尿病並みに一般的な病気になる
でしょう。
 
 ちなみに、心不全のサインとして、息切れ、呼吸困難、浮腫み、夜間頻尿、体重増加
などがあります。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、生活習慣病の予防相談
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

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疲れの対処法は間違っている?

 先日から読みだした「子どもの脳を傷つける親たち」(友田明美著、NHK出版
新書)を、驚きながら又親として反省しながらページをめくっています。ニュースに
なるような虐待ほどではないにしろ、何気ない言動がどれだけの影響を与えるのか、
考えさせられる1冊です。

 さて、何気なしに飲んでいる疲労回復のドリンクやビタミン剤は、どの程度の効果が
あるのだろうか?と疑問に思って調べていくと、私なりには怪しい(効果が)物が多い
という結論に達します。

 理論上は納得できるものの、現実的には必用かな?と思うのです。ドリンクや
ビタミン剤に配合されているのは、主にビタミンB群です。確かに、食事から摂取する
ビタミンの総量は減っているでしょう。でも、ビタミンB群はそれほど減っているで
しょうか?

 普通の生活であまり不足していないビタミンB群を摂取しても、効果があるとは思え
ません。でも、効いている感じがするのなら、ひょっとしたらカフェインの効果なの
かもしれないですね。あるいは、良い意味でのプラセボ効果(効果の上乗せ)だろうと
想像します。

 ここで問題が生じます。疲労感は、発熱や痛みと同様に身体のアラームサインだと
いうことです。カフェインなどで疲労感を誤魔化すとアラームを無視することになり
ます。その結果、疲労が溜まり、過労になり、身体機能に影響が現れる(=発病)と
いう流れに。

 私なりにまとめた答えは、第一に休息・睡眠です。それから、栄養剤の使い分け
です。カフェインのような興奮剤は、一時しのぎで過激な表現をすれば覚醒剤と
同じ作用ですので、注意すべきでしょう。1日の上限は100mg程度が妥当と
考えます。

 栄養剤は、主に物質的な補充をメインとするものとエネルギーに変換するものとに
分けて考え、その人の生活状況より選択するのが経験上効果的です。東洋医学的な視点
でも、同様なのです。

 大切なことは、疲労感を重大なサインととらえて、真摯に向き合うことではない
でしょうか。今の私には、バイタリティー溢れる人は、心配な人と映っています。


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小児のチックには漢方薬と心理教育を

 最近は健康診断の結果について相談を受けることが増えてきました。
「~~に気をつけましょう」って、具体的にはどんなことを注意したらいいのか? 
医師の説明が今ひとつ理解できないので詳しく教えて …など。

 5年後・10年後を見据えて、食事や運動など日常生活上の注意事項を中心に説明
しています。この時は栄養剤やサプリメントを販売するようなことはせずに、相談に
徹するようにしています。ですから、ほとんどが無料の相談になっています。

 さて、時折チックの漢方相談を受けることがあります。チックとは、意思とは無関係
に身体が動いたり声が出たりするもので、複雑なものはトゥレット症候群と呼ばれて
います。小児には珍しくありませんが、大抵は一時的なのであまり心配する必要は無い
と考えます。

 遺伝的要因はありますが、不安や緊張や疲労などが発作要因としては重要で、どの
ような場面で出やすいのかチェックすると、傾向がわかり予防しやすくなります。
一般的に不安や緊張は意識すると増強しやすいので、意識を逸らすようにするのが
効果的です(習慣反転療法などと呼ばれています)。ただ、小児が意識的に意識を
逸らすことは難しいので、家族がその手伝いをするのです(これらも含めて心理教育
です)。

 必要であれば、漢方薬を使用することもあります。考え方として、筋肉の不随意な
動きを「陽」とし、陽を制御する働きを「陰」とみなします。自動車に例えれば、陽は
アクセルに、陰はブレーキに相当します。ですから、アクセルを弱める方法とブレーキ
を強める方法の2通りがあります。

 どちらがいいのかは、体質を把握しないとわかりませんので、相談は東洋医学に
詳しい医師・薬剤師にお尋ねください。私の経験では、陰を強化する漢方薬を使用
したケースが多い印象です。


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不妊症と食事

 暖かくなったとはいえ、まだ3月ですね。我が家の庭に咲いた梅の花に雪が積もり、
寒さで身体も引き締まりました。季節の変わり目ですので、体調管理には注意が必要
ですね。

 さて以前から、私は「食事や運動など薬物療法の前に重要なことがある」と述べて
きました。それだけ、栄養や体力などの重要性がデータとして示せるようになったこと
もありますが、実体験していることもあるからです。私の講演でも時々使用している
日本食品成分表では、食物の栄養素の含有量が以前に比べ相当減っています。

 つまり、食事の栄養を今まで以上に真剣に考える必要があると思っています。
サプリメント・健康食品などの利用には消極的な立場ですが、今後は上手な活用が必要
となるでしょう。そして、栄養状態の良い人の方が、病気の回復が早いというデータが
多く発表されるように思います。

 では、本題の不妊症に話を移しましょう。
不妊症に良い食事とは、東洋医学的に考えると一般的には以下のようになります。
  1)身体を温める食物
    寒い地方でとれる物、旬が冬の物、地中にできる物、などが相当します。
  2)黒っぽい食物
    玄米、黒砂糖、海藻類など
  3)ミネラルの多い食物
    魚介類、有機野菜など
  4)豆類
    大豆、小豆、豆腐、味噌、納豆、など
これらは、東洋医学的には、「腎」を元気にします。「腎」は生殖器を含む概念ですの
で、生殖機能を強化することにつながるのです。

 一方、オーストラリアのチームによる研究では、ファストフード(ハンバーガー、
フライドチキン、ピザなど)の摂取が多いほど、妊娠しにくいとの結果が出ています。
フルーツの摂取は逆に妊娠しやすいとのことですが、漢方的には生のフルーツは冷えの
原因となるため、摂取方法に工夫が必要と考えています。

 ファーストフードやフルーツと妊娠との関連は、卵子の老化に影響しているのでは
ないでしょうか。
何にしても、良いと言われる食事ばかりでは、全体のバランスが崩れますので程々に
したいものです。私は、時々身体に悪い食品を無性に食べたくなっています。
 それで、いいんじゃないですかね。


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スギ花粉症の人はトマトにご用心

 鼻アレルギーの全国疫学調査によると、今や日本人の3割はスギ花粉症に罹患して
います。雪国に住む我々にとって、春は開放感あふれる時期なのですが、スギ花粉症を
患う人にとっては憂鬱以外のなにものでもないでしょう。

 原因については、杉林が手入れされずに荒れ放題になっているとか、衛生環境が
良くなって 免疫バランスが乱れているとか、抗生物質の使用が関係しているとか、
いろいろな説が入り乱れています。どれも少しずつ影響しているのだと思っています。
私は、材木としてのスギ製品が身の回りに少なくなったのも花粉症増加の原因として
考えていますが、アレルギー専門家の意見は賛否両論ありですね。

 今回は、「スギ花粉症の人が注意するのは、スギ花粉だけではないよ」というもの
です。花粉・食物アレルギー症候群(PFAS)と呼ばれていますが、口腔アレルギー
症候群(OAS)の方が馴染みがあるでしょうか。スギ花粉と同じ蛋白抗原を持って
いる食物を食べるとアレルギー症状が口や咽などに生じるというものです。

 タイトルのようにスギ花粉症の人は、トマトに注意が必要です。食べた後15分以内
くらいに、口腔・咽頭粘膜・口唇などに掻痒感・ピリピリ感および腫れが出ます。
下痢や腹痛などの腹部症状や結膜充血も認めたりします。加熱調理したトマトでは、
症状は起こりにくいそうですので、スギ花粉症の人は、トマトの生食をできるだけ
避けるようにするのが賢明と言えます。

 また、洗濯物に付着した花粉により、陰部症状を認めるケースもあるとのことです。
P&G清潔生活研究所の調査によると、濡れた洗濯物を外に干した場合、手で花粉を
払っても8割の花粉が残ったそうです。一方、室内で干した後に再度外で干した場合は
1~2割の花粉量だったということです。

 雪国に住む人にとって冬は室内干しになるので、春になったら太陽光で干したいと
誰もが思うものです。そこで提案、ある程度までは室内干しでも仕上げを外で干す
ようにしてはいかがでしょうか。重度のスギ花粉症の人には無理かもしれませんが、
多少なりとも洗濯のストレス緩和になるのではないかと思っています。

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パニック発作を治すには

 芸能人も含めてパニック発作に悩む人は意外にも多く、発作によって活動に影響を
及ぼしたり、日常生活が障害されたりするので、周囲の人も正しい情報に基づいた
理解が必要な症状だと言えます。

 パニック発作は上図で示すように、脳内部位の反応によって生じると考えられます。
大脳辺縁系と視床下部・脳下垂体の反応がメインであり、この部分に働きかけるのが
治療の本質と言えるでしょう。

 薬物療法には漢方薬も含めて安定剤が用いられ、自律神経系・内分泌系の乱れによる
内臓や身体部位の多用な症状を抑えます。しかしながら一時的な作用であるため、
根本的な治癒には心理療法やカウンセリングによるストレス対策が重要だと思って
います。

 パニック発作の背景には、未来に対する不安や過去の嫌な体験の想起があり、それに
対しては「今、ここ」で考える大脳新皮質をまず働かせます。大脳辺縁系はマイナス
感情とリンクするので、日頃の良いコミュニケーション作りがパニック発作の予防や
軽減に有益です。
そして視床下部・脳下垂体の過剰反応には、自律訓練法やマインドフルネスなどにより
適正な反応が回復してきます。

 ただカウンセリング・心理療法は、一部を紹介したに過ぎません。ヨガや呼吸法が
効果的な人もいますし、その人その人に合った方法を見つけて頂ければよいでしょう。

 当薬局の経験では、まず漢方薬で症状を安定させて、落ち着いてきたらカウンセリング
・心理療法で根本的な治癒に導いていることが多いようです。もちろん、漢方薬も含めて
減量するので、最終的には薬も必要としない状態で終了しています。

 パニック発作でお悩みの人は、参考にしてみてください。

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がん、どんなステージでも諦める必要はないのでは?

ガンのどのステージでも、何らかの対策は可能です。
がんの治療期間において、炎症対策は非常に重要です。 安全性とのバランスを考慮すれば、不飽和脂肪酸の積極的な利用をお勧めします。
  池江璃花子さんの白血病の話題も冷めないうちに、堀ちえみさんの舌癌がニュース
で流れました。今や、2人に一人はがんになる時代ですから、不思議でも何でもない
のでしょうが、治りやすくなっているとはいえ、嫌な病気に違いありません。

 前回は、抗がん剤治療において副作用の自己チェックが効果的だということを
書きました。今回は不飽和脂肪酸の摂取によって、生存期間が4.5倍延長するという
ことを紹介します。

 上の図において、右下のグラフで示すように、不飽和脂肪酸を摂取したグループは
摂取してないグループに比べ、生存期間(OS)が4.5倍延長しています。
不飽和脂肪酸によって体内の炎症が抑えられたことが理由として考えられています。

 炎症を抑える物質は不飽和脂肪酸以外にも多々ありますが、簡単に言えば魚の油
ですので、ほとんど副作用を心配する必要はありません。大きなメリットではない
でしょうか?

 摂取量や体内吸収のことを考えると、私は医薬品を勧めますが、サプリメントでも
いいでしょうし、魚の刺身でもOKです。もちろん、食べられる状態でなければ
なりませんが。

 どんなガンであっても、どのステージでも、できることがありますので諦めるのは、
ちょっと待って欲しいと思っています。食べられなければ、心理的なアプローチも
ありますし、スキンシップも可能性を秘めています。

 一つ一つは微々たる効果でも、積み上げればある程度の効果が期待できると私は
考えています。もちろん、漢方薬にも大きく期待できます。

 ただ、一部「がんビジネス」と揶揄されるように高額な相談にはご注意ください。
時々、漢方薬を語った怪しい商法をみると悲しくなりますよね。どうか、そんな
商法に引っかからないように。


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池江璃花子さんの白血病報道を受けて

 今、日本で一番注目されている人と言えば、水泳選手の池江璃花子さんでしょう。
18歳という若い年齢で自らの白血病を報告した勇気の奥には、いったいどれほどの
不安や恐怖があったのだろうと思わざるを得ません。

 そして、それは池江さんだけではなく、今もガンなどの病気と戦っている多くの
人たちにも共通する思いなのだと考えています。そんな”がんサバイバー”と家族や
親しい人に、本ブログが一人の薬剤師として少しだけ役立つ内容であったなら
幸いです。

 世界的に大きなガンの学会、米国臨床腫瘍学会(ASCO:アスコ)にて報告
された情報から紹介します。ガン治療において手術や放射線治療とともに抗がん剤
治療は、標準的な治療法です。池江さんの場合は白血病ですので、抗がん剤治療が
中心となります。

 一般的に、抗がん剤治療にはいろいろな副作用があります。辛い副作用もあります。
「この副作用を我慢するのか、しないのか?」
我慢すれば、体力などは落ちるものの治療を長く続けられるかもしれません。
我慢しなければ副作用が軽い治療法になり、良い体調を維持できるでしょう。

 この悩ましい問題への答えとして、2年前の米国臨床腫瘍学会(ASCO:アスコ)
では、我慢しないで副作用を早めに医療者に告げることで治療期間および生存期間が
延びたと報告されました。

 池江さん始め多くの日本人は、耐えることを良しとするのではないでしょうか。
でも、ただ耐えるだけではなく、自分で副作用をモニターして早めに医療的ケアを
受ける方が治療効果も上がるのです。

 このことを知ったうえで、治療に臨めばきっと最大の成果が得られると信じます。
池江さんだけではなく、今も辛い治療を受けている多くのがんサバイバーたちへ、
一人の人間としてエールを送ります。


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長引いた咳への対応

 猛威を振るったインフルエンザが治っても、咳だけが残る場合があります。

 無理に咳だけを止めても、一時的でしかなく、いつまでも続く咳に睡眠不足で悩まされるケースも珍しくありません。

 それは、気道粘膜の傷害(図)が治ってないためと考えられます。そこで、粘膜の回復を図る方法が早期に咳を治すことにつながります。

 粘膜は乾燥を嫌う組織ですから、マスクなどの着用は傷んだ粘膜の保護に有益です。粘膜組織の修復には充分な栄養が必要で、たんぱく質・ビタミンA・B群・Cは特に重要と考えます。その上で、粘膜を潤し修復する漢方薬を使用することで長引いた咳がスムーズに回復することを多く経験しています。

 コデインの鎮咳作用は強力ですが、粘膜を乾燥させやすいため、咳を一時的に抑えても根本的な回復には逆効果と考えます。長引いた咳には意外にもハチミツが有効だとの報告があるように、傷害された粘膜の保護が咳の回復には重要なポイントと言えます。

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便秘とビフィズス菌

 ひょっとしたら、便秘の人がビフィズス菌を摂ったら逆効果になるかもしれないという話です。

 何かと話題の腸内細菌です。便秘や下痢だけでなく、アレルギーや免疫系への影響、脳や神経に対する作用、糖尿病や肥満などの生活習慣病対策として、いろいろな期待を込めて多くの人が摂取していると思います。ただ、その摂り方には注意が必要のようです。

 便秘の人が、下剤を使用し過ぎないように、適宜整腸剤などを使用することは珍しくありません。当薬局でも、何人もの人が整腸剤の使用により便秘薬の減量や離脱(卒業)に成功しており、腸内細菌叢の全身への良い影響を考え私は積極的に整腸剤を使用している方でしょう。

 しかも、便秘による心筋梗塞や脳卒中などの増加、大腸がんの発生との関係、などの新しい情報もあり、便秘対策は将来の病気予防につながる重要な対策と言えます。ですから、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を食事に取り入れたり、乳酸菌やビフィズス菌の含有製品を摂っているのです。

 ただ、つい最近に私が得た情報は、「発酵食品なら何でもいい」とか「整腸剤ならどれでも同じ」とはいかないようなのです。それは、「ビフィズス菌が多いと便が硬くなる」というもの。とすれば、健康にいいと思ってビフィズス菌を摂取しても、便秘になるようなら却って健康を害するということです。

 そこで、私が持っているいろんな情報を改めて見直してみました。そうすると、多くは腸内細菌の多様性が重要だとしています。そう、一つの善玉菌だけを増やすような方法は健康を維持するという点ではおすすめできないのです。

 幸い、私が便秘の人にお勧めする整腸剤は、ビフィズス菌だけでなく、乳酸菌や納豆菌や酵母などを含有しており、今までの知識や経験による選択が間違ってなかったと言えます。反対に、下痢の人にはビフィズス菌の製品をお勧めする方が有効性が高いといえますので、データを示しながら説明しようと思います。

 現在、便の性状を示すツールとして〈ブリスト便性状スケール〉というものがあり、もっと積極的に使用する必要性を感じました。下痢の相談には使用していたのですが、便が硬くなり過ぎないようチェックすることも大事かと思っています。

漢方薬・心療内科相談・心理カウンセリング・皮膚科の病気・生活習慣病・不妊症
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局   廣橋義和(薬剤師・心理カウンセラー・新潟薬科大学臨床教授)

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