はたして、どんな因果関係があるのでしょうか?
米国からの報告なので、そのまま日本人に当てはめられないと
思っていますが、興味深い報告です。
PM2.5とは微粒子物質の総称なので、化学物質だけでなく、
いろいろな物質を含んでいます。そのようなPM2.5が多い
地域に住んでいる人は、少ない地域の人と比較して、湿疹を
発症しやすいということです。
イエール大学のグロリア・チェンらは、1万人以上の湿疹
患者を調査した結果を報告しました。
(Association between fine particulate matter
and eczema: A cross-sectional study of the
All of Us Research
Program and the Center for Air, Climate,
and Energy Solutions)
その結果、PM2.5濃度が高い地域に住んでいる人は
PM2.5濃度が低い地域に住んでいる人より、湿疹を発症
しやすいということ、PM2.5濃度が10㎍/㎥増えると
湿疹の発症リスクが2倍になることがわかりました。
だからといって、PM2.5が少ない地域に引っ越すわけ
にはいきませんが、アトピー性皮膚炎のような慢性の湿疹の
場合、住む地域を選べるのなら少しでも空気汚染の少ない
地域に住むほうが良さそうです。
PM2.5は、呼吸によって肺の奥に到達するとされ、
COPDなどの肺の病気にもかかわってきます。非常に
小さい物質ですから体内に入り込み全身の臓器に到達し、
何らかの反応を引き起こすことでしょう。
身体は異物を排除するために免疫反応を活発化させ、
アレルギーなどの症状につながると考えられます。
もちろん、皮膚にPM2.5が直接付着することで、湿疹を
発症することも考えられます。
もしも、有害物質としてのPM2.5を排除する反応と
して湿疹が発症するのなら、無理に抑えるのは長期的に
視ると好ましくないようにも思えますし、悩ましく感じ
ます。
今後のいろんな研究結果を待ちたいと思いますが、
地球温暖化やPM2.5など、環境問題と私たちの健康を
切り離して考えることは不可能なようですね。
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薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー 廣橋 義和
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