ヨガやマインドフルネスの効果

 私が知っている範囲のことでしかありませんが、心療内科や
心身医学の分野で、ヨガの効果についての研究発表が目立って
きました。おそらく10年以上経つのではないでしょうか。

 また、ヨガの要素を含んでいるマインドフルネスに関する
研究発表も同様に増えてきています。そこで当薬局においても、
マインドフルネスを学ぶコースを設けて、教えています。

 当薬局でどんな人を対象にマインドフルネスを教えているか
というと、いわゆる心身症に属する方が多いです。例えば、
不眠症や過敏性腸症候群です。ある程度症状の強い人には、
漢方薬を減らす段階で導入しますが、軽い人にはマインド
フルネス単独で行うこともあります。

 マインドフルネスのコースは9回のセッションですので、
早くても終了まで2~3ヶ月かかるので、短期というより
中期効果かもしれませんが、症状への囚われがほとんどの
人で軽くなります。その結果、さらに症状が落ち着くという
好循環が生まれます。

 このことは脳科学研究でも確認されてます。そして、
ヨガでは、短期的効果として、交感神経の過活動を抑え、
ストレスホルモンを減らすことが岡らより報告されています。

 さらにヨガの長期的効果は、炎症性サイトカインの抑制や
疲労感・抑うつ症状の改善などがわかっています。
そして、ヨガやマインドフルネスの継続で、自身の体調を
客観的にみる力が育ち、早め早めに体調管理につながる行動が
とれるようになると期待できます。

 これは、長期的にはいろいろな病気の予防につながります。
私たちの心と身体は、悪くなる前に何らかのサインを出して
います。そのサインが、疲労感や痛みなどですし、不眠や
食欲不振でもあります。

 比較的に調子の良いときに、ヨガやマインドフルネスを
身につけ継続していると、これらのサインに気づきやすく
なるのです。サインは「内受容感覚」と表現されることも
あります。

 まだ私が心療内科に出会わない頃、何回も同じ症状を
繰り返す方がいました。漢方薬で改善するものの、また
しばらくすると再発するの繰り返しで、かなり強く何回も
生活改善を伝えた記憶があります。

 その経験から、再発防止や予防に私の意識が向くように
なってきました。いわゆる、養生法という生活スタイルに
加え、体調が崩れるサインに早めに気づけば、ある程度の
予防になるでしょう。

 それを、健康なときから、あるいは状態が安定している
ときに、良い習慣やスキルを身につけ、継続すること。
病気になった時、これが軽度か重度かの分かれ道になるんだ
と、ある治療家が言っています。
かなり長期的な効果ではありますが、おすすめする理由です。



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     薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和

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