間質性膀胱炎/膀胱痛症候群と過活動膀胱

 一般的に「膀胱炎」と言えば、細菌性膀胱炎を指します。細菌性ですから、
通常は抗生物質の使用で数日もあれば回復します。繰り返しやすい人の場合は
その背景の問題を探り、抗生物質以外の選択肢も取り入れる方がいいと考えて
います。今までの経験では、圧倒的に「冷え」が多いです。

 一方、細菌が関与しない「間質性膀胱炎」という病気もあります。治療法は
未だ一定せず、試行錯誤が繰り返されてますので、少しでも良い治療を求めて
病医院を移り渡ったりすることから、心因性膀胱炎とされることもあるよう
です。

 もしかしたら、過活動膀胱の一症状に過ぎないのではとの仮説もあります。
ただ、私が相談を受けた人は過活動膀胱の治療薬で症状が悪化しました。
これを以って断定はできませんが、過活動膀胱ではなく独立した疾患として
扱いたいと思います。

 間質性膀胱炎は、複数の要因が悪循環を形成して、慢性化・難治化して
いるのでしょう。タイプ2炎症パターンが優位になっているとの仮説や膀胱
粘膜において神経過敏状態となり脊髄神経路を巻き込んで慢性疼痛回路を
形成するという仮説などもあります。

 それらを考慮すると、タイプ2炎症に対し漢方薬を用い、慢性疼痛回路に
対しては心理療法を組み合わせるというハイブリッド戦略が有効かもしれ
ません。

 いずれにせよ、間質性膀胱炎は膀胱痛症候群と言い換えることができ、
タイプ2炎症を背景に、時間の経過とともに慢性疼痛の要素が強くなる
疾患だと認識する必要があります。

 そうすると、最終的なゴールは間質性膀胱炎の完治だとしても、まずは
症状を軽減し日常活動を少しずつ取り戻すことが当面の目標になります。
慢性疼痛に対して有効性が確認されているマインドフルネスも組み入れ、
排尿痛などは漢方薬で緩和しながら、神経過敏状態および慢性疼痛回路の
解消を図るのがベストと考えます。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
     薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和

 だいぶ過去のブログの主なものは古いサイトにリンクを貼ってありますので、
見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から
探してみてください。(現在、更新してませんが、このサイトを参照ください)
   あるいは⇒http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/  
    過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/  

  メールは《Re:タイトル》でお願いします。
メールマガジンの申込も随時受付中
            ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)    

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 腎臓・泌尿器・男性生殖器 | コメントする

適応障害を抱えている深田恭子さんへ

 しばらく前から老眼を自覚するようになりました。耳も徐々に遠くなり、
聞き返すこともあります。いわゆる老化現象というものです。ただ、老眼
には老眼鏡がありますし、聴力だってイザとなれば補聴器を使えば大丈夫
なわけです。もちろん、若い頃と比べ不自由を感じることもありますが、
例えば「老化障害」と表現されたら、大きな違和感を覚えます。

 同じように「発達障害」「適応障害」という表現にも違和感を覚えて
います。以前から「発達障害」については「発達特性」と言い換えていま
した。近頃は「適応障害」の「障害」の部分に引っかかっているのです。

 10年ほど前に「新型うつ病」という表現をあちこちで耳にしました。
適応障害は新型うつ病に近い概念です。健常ではないけれども、病気とも
言い切れない、そんなグレーな領域です。ただ、放っておけば(今までと
同じ生活を続ければ)、うつ病などの精神疾患を発症する可能性が高い
状態なので、しばらく休養するという選択肢は非常に効果的に働きます。

 なぜ休養することが効果的なのでしょうか? 適応障害は、今の環境
(学校や職場、近所づきあい、PTA活動など)に上手く順応できて
いないというサインが表面化したものです。上手く順応できていないと
いっても、多くは無理して順応しているので、見た目はほとんど気づき
ません。

 私の想像ですが、深田恭子さんも相当無理を重ねて順応してきたのでは
ないでしょうか。いろいろな所に気を使い、多少の疲れなどは我慢して
自分を抑えていたのだと思います。若さというのは、この疲れをある程度
吸収するので、無理をしているという実感も乏しかったでしょう。
そういう点で、休養はとても良い選択だと言えます。

 休養しながら、回復そして再発防止に役立つ治療を行います。場合により
抗うつ薬などの薬物治療が必要になるかもしれませんが、適応障害はあち
こちに気配りをする(し過ぎる)結果として表面化しますから、自分を
大切にしながら気配りするというスキルを新たに身につけることが肝要
です。

 適応障害は、自分を抑えて周囲に気配りし過ぎた結果の不調と言えます
から、この不調に障害と名付けると本質を見誤るのではないか思います。
気配りは障害などではなく、優れた特性です。この特性が空回りした結果、
体調を一時的に崩したのだから、まずは休養して落ち着いた段階で、自分を
大切にして適切に気配りできるようにするのが治療の本質です。

 具体的には、アサーションや対人関係療法などの心理療法でコミュニケー
ション・スキルを向上させるのがベストだろうと考えます。

 深田恭子さん、まずはゆっくりと(自分を責めることなく)休んで
心身の疲れを回復させてください。応援しています。



  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
  長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
    薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、
見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から
探してみてください。(現在、更新してませんが、このサイトを参照ください)        
  あるいは⇒http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/ 
    過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/ 

  メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中          
 ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

    薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
 お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。
  講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

  訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
 ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
 病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 心理療法・心理カウンセリング, 精神・こころ・心療内科・心身医療 | コメントする

快適寿命を縮める「慢性頭痛」

 例年よりも早く梅雨入りした西日本では、豪雨災害の可能性が高まって
います。全世界的なコロナ禍の中、これ以上の災害は避けたいものですが、
万が一の場合に備え、避難の準備を忘れないようにと願うばかりです。
明日は我が身、東日本でも注意して見守りたいものですね。

 さて、梅雨時は身体の不調が現れやすくなります。低気圧の通過や
梅雨前線の影響、高温多湿の環境など、様々な要因が複雑に関係している
のでしょう。慢性頭痛の人も梅雨の影響を受けやすいようです。

 慢性頭痛の辛さから解放された人たちは、「人生が明るくなった」
「天国と地獄くらい変わった」「〇十年前に知っていれば・・・」との
話をされます。このような話を聞いて私が使いだした用語が「快適寿命」
です。

 肉体の死を意味する「生物的寿命」に対し、介護の世話になる活動的な
生活の終わりを意味する「健康寿命」は広く知られています。「快適寿命」
は、頭痛・逆流性食道炎・めまい・起立性低血圧・冷え症・うつ病など、
病気や症状により、QOL(生活の質と訳されます)など日常生活の快適度
が低下した状態を表現しています。

 健康寿命は保たれていても、心身の不調により日常生活に大きな支障が
現れているので、笑顔ではなく苦悶の表情が多く、幸福感よりも苦痛に
悩んでいるなど、快適さが大きく削られてしまうことを「快適寿命」と
私は呼んでいます。

 慢性頭痛(片頭痛や筋緊張型頭痛など)は、この快適寿命を大きく
損なうことが知られています。頭痛はありふれた症状のため、薬局や
ドラッグストアで鎮痛薬を入手するケースも多く、使い方によっては
「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」を生じることも少なく
ありません(当薬局では、頭痛相談例の6割以上が該当する印象です)。

 それだけ、頭痛の痛みが辛いことの現れだと思うのですが、痛みを
軽減する鎮痛薬で頭痛が生じていることを指摘すると、皆さん一様に
ビックリされます。

 片頭痛や緊張型頭痛にしろ薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)
にしても、頭痛を軽減し快適寿命を延ばす方法として、私は漢方薬を
使用します。それにより頭痛の辛さから解放された人たちの言葉は上記
に紹介した通りです。大げさな表現ではなく、本当にガラッと変化する
ようですね。

 最近は漢方薬だけでなく、緊張をほぐすリラクセーション法を一緒に
やって、自宅でも練習してもらうようアドバイスすることもしています。
リラクセーション法としては、漸進的筋弛緩法やマインドフルネスや
自律訓練法が中心ですが、動作法にも現在は関心を持っています。

 慢性頭痛が長引き、鎮痛薬が減らせなくて困っている方でも、頭痛
専門医や漢方薬の専門家に一度相談してみてはいかがでしょうか。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
  長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
   薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、
見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から
探してみてください。(現在、更新してませんが、このサイトを参照ください)     
 あるいは⇒http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/  
  過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/ 

 メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中       
  ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)
 
 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 健康論・相談哲学, 脳・神経系 | コメントする

第5回セミナー開催のお知らせ

 5回目のセミナー内容を以下の通り、お知らせします。
暑い → 夏 → 皮膚病 → アトピー性皮膚炎 と連想して、テーマを
決めました。
  免疫学の進歩によって、ステロイド一辺倒だった治療法にも変化があり、
予防なども新しい知見により、この10年くらいでアトピー性皮膚炎の
世界はガラッと変わりました。その辺りにも触れてみたいと思います。

テーマ: アトピー性皮膚炎
内容 : ステロイド剤についての、あれこれ
     アレルギーの成因は食事?皮膚?  
     アトピー性皮膚炎の治療法の変遷
日時 : ①6月3日(木)13:30~
     ②6月5日(土)10:30~ 
       1~1.5時間程度
会場 : ひろはし薬局
参加費: 500円+年会費
      *年会費は、毎年初参加の際に徴収します。
         メール会員 500円
         DM会員  1000円 
      *1回だけのフリー参加の場合は、参加費800円(年会費0円)です。 定員 : それぞれ4名(先着順)
申込 : 電話 0258-37-7551 あるいは
      メール 8hirohashoi/gmail.com(/は@に変更してください)
  ひろはし薬局(長岡市今朝白3-13-13)
    アトピー性皮膚炎治療研究会会員
    薬剤師・公認心理師  廣橋 義和
カテゴリー: アレルギー, イベントなど, 皮膚・美肌 | コメントする

自閉症を食事で治す取り組み

 今週10日のNHK逆転人生「宗教2世」を見ていたら、皮膚科医の上出良一
先生が出ていました。上出先生は、現在オンラインでアトピーカフェを定期的に
開催され、当薬局もこれに倣ってオンラインサロンを企画しています。

 上出良一先生より「逆転人生に登場するよ」と案内をもらっていたので、
アトピーカフェが取り上げられるのかと思っていたのですが、宗教2世の作家
さん中心のテーマでしたので、数分だけアトピーカフェの場面が取り上げられた
だけでした。再放送もあるようですので関心のある方はご覧ください。

 さて、本題です。発達障害(神経発達症)は、近年増加している疾患です。
自閉症、アスペルガー症候群、ADHD、などが含まれ、増加の理由は不明
ですが、都市伝説として様々な原因が挙げられています。あくまでも根拠が
ない伝説ですので、振り回されないようご注意ください。

 原因がわからないので根本的な治療法もありません。したがって、対症療法
として薬物療法が行われることもあります。聖マリアンナ医科大学の小野和哉
先生が「際立ち」と表現しているように、発達障害の症状は環境・状況により
目立ったり目立たなかったり変化します。ですから、周囲の関わり方が重要と
考えられています。

 ただ、まったく解決策はないわけではありません。いろいろな角度から
研究されてますが、私が注目している方法に「食事からのアプローチ」が
あります。京都府立大学の井上亮先生の報告によると、水溶性食物繊維を
食事に混ぜて摂取してもらったところ、問題行動が減少したとされます。
(Clin Biochem Nutr.;64,3,:217-223, 2019)

 調べてみると、腸内細菌叢が変化し炎症性サイトカイン(IL6、TNFαなど)が
減少していることがわかりました。腸―脳相関は、腸の状態と脳の機能が関連
しているとして既に広く知られた事実ですが、自閉症などの発達障害においても
関連が認められたことになります。

 食物繊維であれば、医薬品のような副作用を気にすることなく継続できる
ので、多くの方が取り組みやすい方法です。食物繊維以外にも、可能性のある
食材や食品成分の研究が進められていると思われますが、生活リズムや睡眠
からアプローチされたりコミュニケーションを工夫したりと、医薬品以外の
試す方法に、もっと注目しても良いのではと考えています。



  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
  薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和
 
 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、
見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から
探してみてください。(現在、更新してませんが、このサイトを参照ください)
  あるいは⇒http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/
   過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/
 
メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 小児・子どもの心身症, 脳・神経系, 食事と栄養・運動・リハビリ | タグ: | コメントする

胃食道逆流症と食道がん

 私にとってゴールデンウイーク=農繫期です。ですから、出かけるにしても
トラックorトラクターor田植え機に乗って田んぼに行く程度。行楽とは無縁の
時期です。不要不急の外出を控えるように言われていますが、農作業をしない
としたら、私はどのように時間を過ごすだろうかと考えたら・・・。

 さて、飲食は身体に必要な栄養や水分を摂取する以外に、生活を楽しむ
という側面もあります。その側面が現在のコロナ禍において感染を助長する
ようにも作用しています。あるいは味覚・嗅覚を通して脳に快楽という刺激
を与え、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病の原因にもなります。

 いずれにしても功罪のある飲食ですので、できれば功を多く罪を少なくする
ような工夫を取り入れたいものです。ただ、功を多くと言っても、意外にも
胃腸の調子に不安を感じている方が多いのが現状です。不規則な生活リズムや
ストレス社会を反映しているようにも思えますが、ムカムカする、吐き気が
ある、げっぷや胸やけ、食欲不振、胃のもたれ感、などで飲食を楽しめない
人の多いこと。

 このような場合、いわゆる胃腸薬の出番となります。制酸剤で胃酸を抑え
荒れた粘膜の修復を促します。H2ブロッカーやPPIという強力に胃酸を
抑える薬剤の登場やピロリ菌の除菌で胃潰瘍・胃炎が治りやすくなりました。
でも、ピロリ菌除菌により逆流性食道炎になりやすいという皮肉な結果も
新たな課題となっています。

 胃潰瘍・胃炎や食道炎では、粘膜細胞が炎症を起こしています。炎症とは、
細胞が破壊されているということで、壊れた細胞の修復を繰り返すうちに
がん細胞ができることもあります。ですから、炎症や潰瘍をそのままにせず
早めに治療しましょうというわけです。

 また近年のトピックスとして、ガンの発生・成長に炎症などに伴う微小環境
が注目されています。簡単に言うと、壊れた細胞からガンの発生や成長を促す
物質が分泌されるため、ある意味で積極的にガン化しているようなのです。

 そして慢性炎症も各方面で頻繫に登場するキーワードですが、どんな小さな
炎症でも先ほどのガン化を促す物質が分泌されています。そこで、慢性炎症に
よるガン化を抑えようと研究されており、有効な物質が見つかっています。

 その中には漢方薬もあり、高い安全性という点で慢性炎症対策に安心して
使用できると考えます。もちろん、ビタミンCやEのような抗酸化ビタミンも
高い安全性があるので使用する人の状態により選択すれば良いことです。

 「胸やけ」「ちょっとムカムカする」程度でも、放置すればガン化を促す
サインかもしれません。逆に、症状を軽減する対策により人生が明るくなった
と表現するくらい飲食の楽しみを取り戻す方もいます。人生が明るく変わり、
ガン化を抑えることができるのなら一石二鳥だと考えます。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
  薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和
 
 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、
見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から
探してみてください。(現在、更新してませんが、このサイトを参照ください)
  あるいは⇒http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/
   過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/
 
メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: ガン・腫瘍, 胃と腸・食道・肝臓・膵臓 | タグ: | コメントする

コロナワクチンの接種終了はいつ?

 毎年、この時期は山菜採りなどを存分に楽しみたいと考えています。ただ、
農作業の繁忙期でもあり、目下のところ叶わぬ夢。望まない方がいいのか?
イヤ、夢ぐらい自由に見ても良いとか、揺れ動く叔父さん心であります。

 さて、去年の今頃は新型コロナウィルス感染の収束には2~3年かかると
予想していました。ところが、コロナワクチンが予想を遥かに凌ぐスピード
で開発され、今年中には何とか収束するのでは? と期待が持てたものです。

 政府もワクチンの量は十分に確保できる見通しがついたということで、
世間一般に安堵の雰囲気が漂っているような印象です。その一方で、変異株
の急拡大もスピードを増し、ワクチン接種による集団免疫と免疫をすり抜ける
変異スピードが競争しているのが現状です。この変異も私の想定外のスピード
なのです。

 そこで、ワクチン接種の終了を大雑把に計算してみました。現在、1日に
5万3千回打たれているようです。計算の便宜上6万回/日とします。また、
15歳以上の人口を8000万人としてみましょう。いろいろな理由により
8割の人がワクチンを接種するとすれば6400万人。1人2回なので、
1億2800万回が必要なワクチン接種回数となります。

 すると、128000000÷60000=2133日となりますから、
ワクチン接種が終了するまで5.8年かかるという計算になります。
ただ、現状は、限られたワクチンを医療者と高齢者に売っているという
限定的な接種回数ですので、多くの医療人をワクチン接種に動員すれば
もっと早く終了します。

 そこで、今の10倍、1日60万回打てるとしましょう。
答えは、213日(約7か月)ということで、年内には終了できそうです。
あくまでも計算上の予定ですが、自治体によって医療資源にバラツキが
ありますし、恐らく予想外の出来事も生じるでしょうから、そのあたりの
係数を見込むと今の10倍のスピードで売っても、年度内に終了という
のが妥当なところでしょうか。ただ、10倍という数字には、まったく
根拠がありませんので、この変数の動向次第ですね。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
  薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和
 
 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、
見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から
探してみてください。(現在、更新してませんが、このサイトを参照ください)
  あるいは⇒http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/
   過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/
 
メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 肺と気管支・呼吸器感染症 | タグ: | コメントする

ダイエットとオセロゲームの関係

 ゲームに例えたら不謹慎かもしれませんが、コロナウィルスとの現状は
オセロゲームに似ているように思います。ちょっと気を許すとパタパタと
一気に形勢逆転、相手は変異株という手ごわい仲間が加わりパワーアップ
した感じです。今しばらく注意して掛からねばなりませんね。

 ダイエット関連の資料を整理していて、ふと頭に浮かんだのがオセロ
ゲームでした。ダイエットが上手くいかない人の多くは、大事なポイント
を外しているのではないかと思ったのです。ダイエットの基本は、摂取
カロリーと消費カロリーの差し引きです。オセロも白・黒どちらが多いか
で勝負が決まります。

 そして途中まで上手くいってても、肝心なところで一気に逆転される
(ダイエットで言えばリバウンド)ことがあります。隅を押さえるなら
早めに取らないといけないオセロに対し、食習慣・運動習慣のポイントに
気づけば後のダイエットが楽に進みます。

 ただ、オセロゲームは勝った負けたで済みますが、ダイエットの失敗は
リバウンドだけでなく、同じ体重に戻ったとしても体脂肪率は悪化し、
中性脂肪やコレステロール値の増加など健康上のリスクに直結します。
安易なダイエット法に飛びつかないで長期的な計画に沿って賢くダイエット
に取り組みたいものです。オセロなら、目先の形勢に目を奪われないよう
最終的に勝つようなゲームをするようなものですね。

 提案する方法は、現状分析としての体重記録。まずは、勝っているのか
負けているのか把握して、負けているなら原因を探ります。摂取カロリー
にあるのか消費カロリーにあるのか? 時間生物学の視点から食事や運動の
タイミングが悪いのではないか? 順番に問題はないか? などなど。

 これらを評価して、効率よい一手を打ちたいのです。その上で、一進一退の
攻防なら漢方薬などで加勢します。漢方薬以外の栄養剤やサプリメントを使用
することもありますが、最終的には単なる勝ち負けではなくて健康状態に
大きなメリットを得られるようにするのが目標です。

 血糖値やコレステロール・中性脂肪値、血圧などが健康的な値に落ち着く
のが目的です。そして、できれば途中経過も逆転・逆転ではなく常に押し
気味で進められれば最高ではないでしょうか。
そんなダイエット相談なら喜んで引き受けたいと思います。



  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
  薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和
 
 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、
見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から
探してみてください。(現在、更新してませんが、このサイトを参照ください)
  あるいは⇒http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/
   過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/
 
メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 内分泌・代謝・糖尿病・メタボリックシンドローム, 食事と栄養・運動・リハビリ | タグ: | コメントする

春の不調と体内時計

 マシュマロテストという有名な心理学実験があります。子供の前に1個の
マシュマロを置いて、大人が用事を足してくる間(20~30分)我慢して
食べなかったらマシュマロを1個追加するというものです。どれ位の割合の
子どもが我慢できたでしょうか?という実験でした。

 このマシュマロテストには後日談があり、我慢できた子供たちは学業成績も
優秀で就職先も官庁や大企業が多かったということです。厚労省で送別会に
参加した職員は、マシュマロテストでは我慢したグループだったのでしょうが、
我慢できない大人に成長したのかなと思った次第です。
コロナ騒動で、いろいろな人間模様が浮かび上がりますね。

 「季節の変わり目」「三寒四温」「暁を覚えず」「木の芽時」などなど、春に
関係する言葉は多数あります。年度替わりでもあり、新生活や新たな人間関係が
始まる時期です。身体的にも心理的・社会的にもストレスが増える時期とも言え
ます。

 一人一人異なるいろいろな要因が様々な割合で関係するのが、春の特徴なので
画一的に「○○」が良い、という結論は出ないと考えます。ただ、軽視されやすい
視点として、体内時計と実際の時計のズレ(社会的な時差ボケ)が意外に多い
印象がありますし、増えているのではないでしょうか。

 元気を出そうとカフェイン含有飲料(コーヒー・栄養ドリンクなど)を飲む
とか、自律神経失調症・五月病・適応障害などと診断されたりするかも知れ
ません。場合によっては却って体調を悪くすることもあります。

 なかなか改善の糸口が見つからない場合は、一度基本的なことを見直すと
良いかもしれません。睡眠は?食事は?排便は?等々、当たり前のことが
実は体調に大きく関係しているものです。

 体内時計は、ホルモンの変動や免疫系・自律神経系のリズムと密接に関係
しているために、多彩な症状が現れますし、検査をしても異常は見つかり
にくいものです。

 もしも体内時計リズムが乱れていたら、日光や食事を利用して体内時計を
調整する必要があります。補助的に漢方薬やメラトニンを利用することも
一時的には有効な方法だと思いますが、あくまでも一時的・補助的にという
ことを忘れないようにしたいものです。

 心当たりがありましたら、ご相談ください。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
  薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和
 
 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、
見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から
探してみてください。(現在、更新してませんが、このサイトを参照ください)
  あるいは⇒http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/
   過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/
 
メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 漢方薬・東洋医学, 血液・総合診療・全身の不調 | タグ: | コメントする

心臓が弱ると夜中のトイレが増える

 最近、重度のしもやけで悩んでいるという女性から相談を受けました。
3月中旬頃ですので「9月か10月になったら改めて相談しましょう」と、
販売せず。「何か売ればいいのに」という考え方が私はできません。彼女は
秋になれば必ず相談に来てくれるものと信じています。

 その彼女、何年か前に摂食障害で相談に来たことがあると言っていました。
私が話を聞いて、たぶん何らかのアプローチをしたと思うのですが、自然と
摂食障害の症状も落ち着いたそうです。(覚えてません・・・)
「幸せとは、健康と忘れやすいこと」という言葉を思い出します。

 以前、大便が漏れる(便失禁)と相談された妙齢の女性が、今度は夜中に
トイレに起きるのが辛いと、息子さんが代わって相談にきました。水分や
塩分の摂りすぎが、夜間尿の原因になることは多くあります。水分に注意を
していても塩分が影響すると一般の方で想像できる人は少ないと思います。

 しかも息子さんは1年ほど前に心筋梗塞の手術経験者。一家のために、
まず塩分を控える提案をして漢方薬を開始。2週間後「多少はいいかも」と
いうことで、年齢を考慮すれば心臓が弱っているのは明らかですので、心臓
のパワーアップを期待して次の漢方薬に変更しました。

 しばらく音沙汰がなかったのは骨折で入院していたそうで、息子さんに
確認したら「よく効く」と喜んでいたそうです。心臓の弱り(心不全)は、
呼吸困難で横になるのが辛くなります。以前は心臓喘息と呼ばれたことも
あります。

 日中は身体を起こしているので、身体の水分は重力の影響で下半身に
集まります。夜、身体を横にすると下半身の水分(血液)は心臓に戻り
心臓は負担を減らすため尿として水分を排泄しようとします。これが、
夜中のトイレが増える理由です。余分な水分を心臓が処理している間、
肺も水浸しの状態になっており、呼吸困難・心臓喘息が起こります。
心不全の人が、身体を起こしたままの方が眠れるというのは、呼吸が
楽にできるからですね。

 骨折でもしてなければ、ある程度身体を動かして心臓リハビリを
してもらいところです。暖かくなりましたので、これから骨折に注意
しながら、フレイル対策も兼ねて心臓リハビリを行って頂ければと
思っています。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
  薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和
 
 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、
見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から
探してみてください。(現在、更新してませんが、このサイトを参照ください)
  あるいは⇒http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/
   過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/
 
メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください
カテゴリー: 心臓・血管・血圧, 漢方薬・東洋医学, 腎臓・泌尿器・男性生殖器, 食事と栄養・運動・リハビリ | タグ: | コメントする