アトピー性皮膚炎とステロイド外用薬

 先週15日~17日は大阪での日本心身医学関連学会合同集会に参加してきました。
私は心療内科学会と皮膚科心身医学会に所属してますが、小児心身医学会、女性心身医学会、
歯科心身医学会の他、耳鼻科心身医学研究会、心療眼科研究会などが一堂に会する集会です。

 そこで「ステロイドを使いたくないに応える一つの方法」を発表してきました。アトピー性
皮膚炎には治療ガイドラインがあり、ステロイド外用薬を使っての標準治療が基本です。
私自身、ステロイド外用薬に否定的ではありませんが、程度に差はあれステロイド外用薬を
嫌う人たちも存在しています。

 ステロイドを嫌う理由は、医学的に誤った情報もありますし、自身や身近な人の体験による
感情的なものもあります。それらの理由はグラデーションのように入り交じり十人十色です。
ですので、医学的に間違った情報でも一度は受け入れる態度が私ら医療者には必要です。

 その上で、ステロイド外用薬を使うのか、説明に留めるのか、などの対応を検討します。
医療人としてはガイドラインを尊重し、心身医学的には「ステロイドを使いたくない」
という心情に配慮します。そして、本当の技術はこの先にあると思います。

 ステロイド外用薬を使わないという選択肢にたいする対処法として、現在はステロイド
以外の免疫抑制剤もあります。当薬局では、漢方薬が中心になりますが、食事と栄養療法
の場合もありますし、スキンケアだけのケースもあります。

 さらにストレスの影響があり上手く対処行動がとれてない場合には、心理療法や
カウンセリングを組み合わせます。その時は、ガチっとした心理療法をすることもあれば
さりげなく入れることもありますが、数年後でもスキルとして身に付いているように
するのを目標としています。

 ステロイド外用薬を使うにしても使わないにしても、その人なりのアトピー性皮膚炎の
悪化要因を知って、上手な対処法が身につけば、ステロイド外用薬も漢方薬も終了する
ことができるのです。スタートがどんなでも目指すゴールは同じですね。

 上手に終了できるようになったのは、心身医療を学んだおかげだと思います。
学会に参加すると、製薬会社の利益とは無関係ないい情報が得られるのが一番です。
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 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和
 
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