幸せになる方法

 2020年は、新型コロナウィルスに振り回された1年でした。そして、今も
振り回され続けており、年末年始を晴れやかな気分で過ごせた人は、どの程度
いるのでしょう?とうとう、東京都の新規感染確認者数も2000人を超え、
頭の中でネガティブな考えがグルグル渦巻いている、そんな人も多いのでは。

 私は、かなり以前から〈幸せ作り〉を意識して相談してきました。単に、
病気や悩み事を解決しても、必ずしもその人の幸福感につながらないことも
あるからです。例えば、薬で頭痛が治ったとしても今度は再発が心配で悩み
続ける人がいます。永遠に悪いことを探し続けるわけです。

 その一方で、最近あることにも気づきました。具合は多少改善した程度
なのに、「○○ができるようになりました」とか「昨日は少しだけ気分が
良かったんです」と毎回のように報告してくれる人もいるのです。

 このような人は、極端に言えば病気や悩み事が解決しなくても明らかに
幸せそうなのです。家庭でも明るい雰囲気なのだろうと想像できます。
なるほど、〈治らなくても良くなる〉人がいると気づきました。

 今までは、治してから幸せにするには、と考えていましたが、治す・
解決することと、幸せ作り・幸福感は、一直線上にあるのではなくて、
別の次元なのですね。当たり前なことに改めて気づいたわけです。

 病気や悩み事に常に気を取られている状態をマインドフルネスでは、
〈モンキーマインド〉と呼んでいます。そして、幸福感に溢れている
人たちは注意・関心がマルチモードになっているのでしょう。マインド
フルネスでいう〈マルチモードの気づき〉です。

 ポジティブ心理学や龍谷大学の東豊教授が言うP循環、ありがとう
運動(こんな呼び方でわかりますか?)などなど、どれも同様の発想
でしょう。私も〈良いこと探し〉を宿題として出すことがあります。
どれでも構いませんが、ちょっと視点をずらすことが幸せ作りの役に
立つと考えます。

 また幸福感は脳で感じますが、魚を食べて脳内のEPA量が増える
と、幸福感が高まることが報告されています(坪井宏仁ら 2020)。
幸福感と関係のある神経との親和性や神経炎症を抑える作用などが、
メカニズムとして考えられています。

 少し視点を拡げてみること、EPAを多く含む魚を摂取すること、
この2点で幸福感の高い生活を過ごせるといいですね。
今年1年が皆様にとって幸せな1年でありますように。


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