膠原病、漢方の視方

 八代亜紀さんが膠原病の一種、皮膚筋炎からの間質性肺炎で
亡くなったのは確か先月でした。治療法の進歩で、以前よりも
効果的な治療法が多くある現在、本当に残念なことです。

 膠原病をざっくりと説明すれば、身体にあるコラーゲンなど
弾力のある繊維を膠原繊維と呼びますが、これらの膠原繊維を
免疫細胞が慢性的に傷害する病気が膠原病です。

 どの部位の膠原繊維が傷害されるかで病名が変わります。
関節軟骨なら関節リウマチ、血管なら血管炎、分泌腺なら
シェーグレン症候群、などとなります。他にも、強皮症、
全身性エリテマトーデスなども膠原病の仲間です。

 免疫細胞の慢性的な傷害により、膠原繊維には慢性炎症が
続き病状が進行するため、炎症を抑える治療が行われます。
ステロイドは今でも重要な抗炎症薬ですが、副作用もある
ので慎重な使い方がされています。

 近年は免疫反応の一部の分子をターゲットにした治療も
加わり、効果的な治療が行えるようになっています。
そんな現状だっただけに進行が速いタイプとはいえ、
八代亜紀さんの訃報にはビックリしました。

 ところで、膠原病は東洋医学的にどんな視方をするの
でしょう。
まず、炎症反応は〈熱〉という概念で捉え、基本的には
清熱薬で消炎を図ります。

 ただ、〈熱〉にも〈実熱〉と〈虚熱〉の区別があり、
実熱には清熱薬が、虚熱には滋陰薬で対応します。
病気が活動性の高い場合は清熱薬でいいのですが、慢性
状態では滋陰薬を使用する方が良いようです。膠原病は
消耗性疾患という点でも滋陰薬の必要性は高いでしょう。

 さらに、膠原病では〈瘀血〉という病態も加わります。
なので駆瘀血作用も必要なのですが、慢性的に経過する
膠原病では補血も意識しないと、血虚に陥る危険性が
あります。

 膠原病は〈実〉と〈虚〉が入り混じった複雑な病態を
形成しているため、漢方薬も病態の変化に応じて、適切に
対応させるのが重要で、ここが漢方家の腕の見せどころと
いえます。



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