新型コロナウィルスと目・鼻・咽喉(のど)・歯の病気

 東京都の慶応大学病院において新型コロナウィルス感染者を調査したら
6%の患者が感染していたとの報告がありました。群青病院総合診療医の
徳田医師は実際の感染者数は報道されている人数の10数倍だろうと予想
しています。大雑把に計算すると、東京都では約3千人/100万人なので
0.3%が報道されている感染率、10倍すると3%という数字になります。

 慶応大学病院の報告と合わせてみても、東京都における実際の感染率は
3~6%とみるのが妥当のようです。もちろん、他の地域ではそれよりも
下がりますが、公表された人数の10~20倍は感染者がいると考えられ
ます。「見えない拡がり」が新型コロナウィルスの嫌な点ですよね。

 そのような現状もあり、医療現場では緊急性の薄い手術は後回しにする
ように動いています。特に頭部(目・耳・鼻・咽喉・歯)領域はウィルス
付着の懸念があり控える方向です。やむを得ない対応でしょう。

 その一方、病気は待ったなしで襲ってくるものです。頭部領域でも一部の
病気は、早めに治療すれば内服薬で治癒できます。様子を見ていいのか、
早めに治療するのがいいのか、その辺りの判断は一般の方々には難しいと
思いますので、身近に相談できる医療者がいるといいでしょうね。

 当薬局の専門の一つ東洋医学・漢方薬は、通常は慢性疾患の相談が中心
です。でも漢方薬は慢性疾患・急性疾患を問わず対応できます。得手・不
得手はあるものの、手術を回避できたケースもありますので、相談先の
一つとして念頭に置いて頂ければと思います。


  漢方薬と東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL (0258)37-7551
  薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和
 
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膝の痛み・腫れには、軟骨成分?漢方薬?

 膝関節の軟骨成分を増やすなどとしてグルコサミンやコンドロイチンまたは
ヒアルロン酸のTVコマーシャルを見ることがあります。一時ほどのブーム
ではありませんが、変形性膝関節症で悩んでいる方がそれだけ多いということ
です。

 グルコサミンやコンドロイチンやヒアルロン酸は実際にどうなのでしょう?
グルコサミンなどの論文は多数あり、有効という報告も無効という報告も両方
同じくらいあります。ただ、有効というレポートを見ると、痛みは軽減できた
もののコマーシャルで言うような膝関節軟骨が増えているわけではないのです。

 でも最近、コンドロイチン含有医薬品で慢性腰痛が楽になったと言われました。
もしかしたらグルコサミンやコンドロイチンなどは慢性化した神経障害を改善
するのかもしれません。軟骨を改善するという作用は、残念ながら・・・。

 さて、漢方薬はどうでしょうか。恐らく軟骨を改善する働きはグルコサミンや
コンドロイチンなどと同様でしょう。ただ、痛みや腫れの原因・誘因となる炎症
や充血・冷え・水分代謝不良などを改善し、痛みや腫れを和らげます。
技術の高い漢方専門家であれば、その有効率は8割以上となるでしょう。

 有効率で判断すれば、軟骨成分よりも漢方薬の方が変形性膝関節症を改善する
と言えます。ただ、作用メカニズムが違うため単純な比較は意味がなく、むしろ
ケースバイケースで使いわける方がいいと思います。

 もちろん、どちらも医師が治療で使用する鎮痛剤などと併用できますし、作用
メカニズムの違いを利用する方がメリットもあるでしょう。その上で、痛みや
腫れを和らげている間に、膝関節を安定させるためのストレッチや体操を行う
のが一番の治療になるのです。面倒でも膝関節を長持ちさせるために、リハビリ
を忘れないようにしてください。


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夜の頻尿と塩分摂取量

 大雑把な計算ですが、非常事態宣言が出された東京都では、新型コロナウィルスの
感染率は約0.01%です。実際にはもっと多いと思われますが、人口1万人あたり
1人の感染者が発生すると、社会活動をある程度止める必要が出てくるという本当に
大雑把な数字です。もちろん、クラスターなど他の要因は敢えて無視しています。

 10万人都市で10人、50万人都市で50人ですので、自身の住所に当ててみれば、
今現在のリスクが何となく掴めるのではないでしょうか。因みに当地長岡なら合併前の
市街地の人口は約20万人ですので、現在のリスクはそう高くないと思うのです。
油断禁物ですが、冷静に対応する余裕はあるでしょう。

 さて、不眠の原因として夜間尿があります。眠剤で無理やり眠らせても
中途でトイレに行くために起きてしまいます。眠剤の作用もあり、ふらつき・
転倒が高齢者では問題になります。

 夜何回も起きてしまう頻尿の人だと、頻尿の原因を治すことがベストだと
思います。私のところへ相談に来る人だけかもしれませんが、不眠というだけで
何も確認されずに眠剤を処方されている人が多いのです。

 ほとんどの人が「漢方薬が欲しい」というわけですが、一通りのチェックを
すると、夜間尿があり睡眠を妨げているという人が半数以上でしょうか。です
から、さらにチェックすると心不全が背景に見つかったり、腎臓病が疑われたり
と生活習慣病が背後に浮かんで来ます。

 時々、明らかに塩分の摂り過ぎが不眠の原因になっている人もいます。すると、
私は漢方薬の前に食事の話に持っていくわけです。よほどの高齢者ならQOL
(生活の質)を優先して食事のアドバイスは触れる程度で済ませますが、そうで
なければ今後の5年・10年の病気予防を念頭に積極的にアドバイスをしています。

 その結果、嫌がられる人もいるように思っています。何分、私の性分なので
この年になっても、余計なお世話をしてしまうのです。「薬好きの人」には、
あまり有り難くない存在なのかもしれないですね。

 ということで、不眠の背後に「夜間尿」、それにつながる生活習慣病と多めの
塩分摂取があるということでした。


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便秘・下痢と痔

 新型コロナウィルスの影響でしょうか。なんとなく、いつもの春らしさが
感じられません。医療崩壊だけは防ぎたいものですが、どうなることやら。
私自身の印象として、新型コロナウィルスは大変いやらしいヤツです。そう
いう意味(どんな意味?)で長期戦を強いられると思っています。

 それはさておき、痔の治療は外科が担当しますが、予防や再発防止という
点では内科の疾患と言えるでしょう。そして、そのために便秘と下痢などの
便通調整が非常に重要なのです。

 切れ痔(裂肛)は、硬い太い便によりできます。いわゆる便秘が主な原因
ですが、繰り返すと裂肛部が厚く盛り上がり肛門狭窄を起こすことがあります。
もちろん手術が必要になります。予防は便秘改善です。

 いぼ痔(内痔核・外痔核)は、血流障害や排便時の憤怒(息み)が原因に
なります。憤怒(息み)は便秘の影響が大きいので便通改善が優先されます。
血流障害は、肝機能異常と長時間の座位が主な原因として考えられます。
肝機能異常は検査で見つけることになり、アルコールや脂肪肝に注意しま
しょう。そして事務職やドライバーさんは時々立ち上がって歩いてみたら
いいと思います。

 痔瘻は、体力を上げるような漢方薬での改善が多いので、体力・回復力の
低下が原因の一つとして考えられます。通常は手術適応ですが、手術をするに
しても術後の回復を促す点において、漢方薬で体力アップを図るのがいいと
思います。

 肛門周囲炎は下痢による肛門部のただれですので、やはり便通改善により
予防・再発防止を図ります。治療には、患部を保護するため軟膏を塗れば
落ち着きます。

 ただ痔と思っていても治りにくい場合は、若い人ではクローン病や潰瘍性
大腸炎などを、年配者では癌の存在を、忘れるわけにはいきませんね。
その点では、恥ずかしがらずに相談してください。


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女性の疲れと貧血

 安心と安心感は、似ているけど違います。マスクの効果は限定的とされる
ため「安心できない」にもかかわらず、安心感を求めてマスクを探す人々。
そして、マスクの使用法に至っては「安全でない」誤った使い方も珍しくない
現状です。今、必要なのは「安心」でしょうか、「安心感」なのでしょうか。

 それはさておき、女性の人生は貧血と共にあるのではないかと思います。
やはり生理の存在が大きいのですよね。鉄の摂取量は1日1mg、30日で
30mg。男性は摂取量≒必要量ですが、女性の必要量は生理があるため
1日2mgとなり、常に不足気味なのです。

 そのため女性は疲れやすいのですが、慢性的な貧血は明らかな不調を
自覚することが少ないようです。「ただ何となく調子が悪い」「何となく
疲れやすい」と意識できれば、病気になる前に対応も可能です。

 ある女医さんは健診で自身の貧血に気づいたそうですが、その数値は
「どうして、もっと早く受診しなかったの!」と患者さんに普段言う
ほどの低さだったといいます。それほど気づきにくいのが女性の貧血と
いうことですよね。

 また、貧血の原因として毎月の生理以外にも、ダイエットなどの食事
にも注意する必要があります。サプリメント・健康食品などは、食事の
バランスや摂取量を見直した後の選択肢です。

 さらに、鉄が不足する背景に問題はないか考えたいものです。胃腸の
調子が悪くて鉄の吸収が悪くなっているのなら、胃腸を改善するのが
先決です。過多月経のように出血量が多いのなら、それを治す必要が
あります。私は、貧血の原因として子宮筋腫を見つけたこともあります。

 女性の疲れや不調の原因としての貧血、その後ろにあるかもしれない
別の原因。
サプリメント・健康食品や漢方薬などの前に、是非ご相談ください。


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眠剤・安定剤を減らすための方法

 いよいよ当地長岡にも、新型コロナ感染者が確認されたようです。新潟市で
何人もの感染者が確認されていることから時間の問題と思っていました。
だからといって、必要以上に怖れることはありません。リスクの高い場所には
できるだけ出かけないようにする、手洗いの徹底、顔にはできるだけ触れない、
などに加えて、一番大事なのは自身の体調管理に努めることです。

 年度替わりの今は、季節の変わり目でもあり、体調も変動しやすい時期です。
なんとなく不眠の相談が多いようにも思うのは、新型コロナの話題も加わって
のことでしょうか。

 それに伴い、病医院で処方される眠剤・安定剤を「止めたい・減らしたい」
と漢方薬を求めて来局される方が目立ちます。眠剤・安定剤の代わりに漢方薬
を飲めば同じように心身の不調も改善し、そして身体にも優しいと考えられる
人が大半です。

 でも残念ながら、そんなシャープな効果はまずありません。ただ、身体には
優しい(副作用などの問題が少ない意味)と言えるので、漢方薬を飲みつつ
眠剤・安定剤を減らすことはできます。更に、漢方薬さえも減らすこともでき
ます。

 減らすためには、ポイントがあります。その人の生活パターン、物事の受け
止め方や考え方のクセ、現在のストレス状況、・・・などを把握した上で、
眠剤・安定剤を減らすためのスキルを身につけてもらいます。

 そのスキルとは、質の良い睡眠に相応しい行動パターンであったり、物事の
受け止め方や考え方の幅を広げることであったり、ストレスへの対処法など。

 当薬局では、睡眠指導や認知行動療法・自律訓練法・マインドフルネス等の
心理療法、森田療法やアドラー心理学の話をしたりと、あの手この手で眠剤・
安定剤を減らす方法を実施して10年になります。

 まだまだ発展させる余地はありますが、「眠剤・安定剤を減らしたい」と
の思いを持っている人は、一度ご相談ください。


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アレルギー性鼻炎と足の冷え

 新型コロナウィルスの拡がりによってWHOはとうとうパンデミックを宣言し
ました。だからといって、私たちがとる行動に変更はありません。今まで通り、
人混みを避け、通常の予防策(マスクはリスクの高い場所で使用する、手洗い、
など)を地道に続けるだけです。まだ終息の見通しが立つ段階ではありませんが
今しばらく辛抱しましょう。

 マスク不足であっても、花粉は容赦なく花粉症の人を襲います。アレルギー
対策の基本は、抗原としての花粉を避けることなのですが・・・。
薬物療法以外に何ができるのか、どんなことに注意したらいいのでしょうか。

 タイトルを見て想像がつくと思うのですが、足を温めると花粉症の症状が
和らぐことを経験したことはないでしょうか。足だけでなく、入浴した時、
蒸しタオルを顔や目に当てた時、などなど。

 事実、足を温めることで鼻炎症状が軽減するとの報告があります。
(Assanasen P et al. J Allergy Clin Immunol 104: 285-293,1999.)
また、逆も真なりで、足が冷えると鼻炎症状は悪化します。だとしても
アレルギー性鼻炎に対して「足を温めれば良い」とするアレルギー専門医は
いませんよね。

 ならば、鼻炎症状軽減のために足を温めるには、どのような工夫をしたら
いいでしょう。1日中、足湯に浸っているわけにもいかないですよね。女性で
あれば足の露出を少なくすることは重要でしょう。靴下などを重ねるのも良い
方法だと思います。

 アレルギー性鼻炎で使用される代表的漢方薬に小青竜湯がありますが、
一般的には五臓の「肺」を温めると説明されるものの、「腎」の影響が及ぶ
足も温めるとも考えられます。もちろん小青竜湯の他にも、足を温める
漢方薬は無数にありますし、アレルギー性鼻炎に使用する漢方薬も多数ある
わけですので、身体に合った漢方薬は専門家に相談してみてください。

 最後に、冷やす生活をできるだけ排除することで、アレルギー体質が
治ったとの報告もあります(数例ではなく確か100例以上)。保険で
できる免疫療法もありますが、足を温める生活を意識してみるのも良いと
思いませんか。


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メニエール病と水分摂取

 頭ではわかっているのに、つい正反対の行動になってしまう。現在の
トイレットペーパー騒動がまさにそれですよね。経済学に心理的要素を
交えて研究する新たな学問分野「行動経済学」では、バイアスという
表現で、不合理な行動を説明しています。

 現在のマスクパニックやトイレットペーパー騒動は、行動経済学でいう
「損失回避」「利用可能性ヒューリスティック」「同調効果」などで説明
できるかと思います。頭で考えることはエネルギーを使うため、直感で
判断しやすい行動をとってしまうということだそうです。
行動の前に、まず一息ついてみましょうか。

 さて、本題はメニエール病です。めまい症状を主とするメニエール病は
漢方薬との相性が良く、私の印象ではメニエール病の6~7割は、五苓散や
苓桂朮甘湯、当帰芍薬散、八味丸など利水作用のある薬で改善します。
つまり水分代謝が悪いために症状が出ていると考えられます。

水分代謝が悪いわけですから「水分摂取を控えましょう」とアドバイスし、
事実、その方法で改善するケースが大多数です。

 また、現代医学的にもメニエール病は内耳のリンパ水腫が原因とされ、
長らく水分摂取を控えるよう指導されていました。東洋医学的にも現代
医学的にも、何ら矛盾はなかったわけです。

 しかし2~3日前、ある記事に目が留まりました。「メニエール病は
水分を摂取する方が良い」という内容です。大雑把に要旨をまとめると、
水分を控えると身体は尿を減らすホルモン「抗利尿ホルモン」を出して
抵抗します。逆にリンパ水腫がひどくなるというのです。

 だから反対に水分摂取を増やせば、尿が出てリンパ水腫が軽くなると。
10年も前に北里大学のグループが発表しているのです。ガ~ン!
私は、一昔前の知識でめまい・メニエール病の相談を受けていたことに
なります。

 ただ、水分摂取を控えるようにして漢方薬を卒業できた人も多数おり、
どのように理解したらいいのか、今悩んでいます。水分を摂取しながら
利水作用のある漢方薬を飲むのも矛盾していますし・・・?

 今後は、水分を摂取するようアドバイスを行い、今までと効果を比較
しながら、納得できる理論・モデルを作る必要があります。ヒトの身体の
不思議さを改めて認識しました。


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もしも感染したら(重症化を避けるには)

 予定されていた学会・研究会の中止が相次ぎ、とうとう学校も突然の
休みにさせられました。パンデミックを避けるには、ある意味必要な措置と
思いますが、影響は小さくないでしょう。

 外れることを願う予想ではあるものの、例年のインフルエンザ感染者を
参考にすれば、新型コロナの感染者は最終的には2000~3000万人
程度になるのではないかと思います。ただ、ほとんどは新型コロナウィルス
の検査対象にすらならない軽症者です。

 要は、重症化を防げれば必要以上に怖れることはないと言えます。その
ヒントを漢方の原典に求めると、やはり初期対応が重要となります。
大雑把なイメージは、少し専門的になりますがユーチューブに投稿して
あるので、そちらも合わせて参照してください。
「ユーチューブ 廣橋義和」で見つかると思います。

 発症初期は、自然免疫が働くタイミングで東洋医学的には太陽病という
ステージです。粘膜表面のバリア強化がポイントとなる時期なので、
体表面の血流改善および保温が肝心です。麻黄湯、葛根湯、桂枝湯などが
用いられます。

 更に進行すると、肺炎症状が出やすい時期(東洋医学的には少陽病)に
なります。初期に比べて、体力や回復力も通常の半分程度に低下している
ので、睡眠と栄養がポイントです。若い世代で持病もなく重症化したケース
では、体力の消耗が大きく影響しているのではと想像しています。

 この時期の養生の意義は大きく、新型コロナウィルス感染については
生死を分けると言っても過言ではないでしょう。睡眠と栄養で体力回復を
積極的に図りたいものです。柴胡剤といわれる漢方薬を使用します。

 運悪く、さらに進行した場合は、恐らく酸素吸入などの必要が出てくる
でしょう。東洋医学的に陰病期とされる状態で、体力・抵抗力の低下も
著しく進行スピードも速まり、予断を許さない状態と考えます。体力の
消耗を抑えながら、真武湯などで抵抗力を高めると良いのですが、入院
していればできることは限定的です。しかし、養生のポイントはムダな
体力の消耗を防ぐということに変わりありません。

 以上、万一に備え重症化しないように要点を述べました。


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マスク以外に出来ること

 ただ今、頭痛薬を求めてきたお客さんが脳卒中の初期らしいと思ったので、
救急車を呼んで病院に送りました。外れたら、それはある意味安心ですし、
脳卒中の人に頭痛薬を売って途中で事故でも起こされたら大変ですしね。
どんな結末になるかチョット心配です。

 さて、新型肺炎の流行が止まりません。新たな局面に入っているのは
間違いないでしょう。今後は流行のピークを抑えて医療現場の疲弊を
防ぐ必要があります。

 100年前のスペイン風邪(インフルエンザ)では、多数の死者が出ました。
流行早々に映画館やイベントなどを閉鎖したセントルイスと閉鎖が遅れた
フィラデルフィアでは、ピーク時の死亡率に4倍もの差が出ています。また、
ピーク自体もフィラデルフィアより2ヶ月遅くなり、その分より良い医療が
提供できたと想像できます。

 いま、全国でイベントが中止あるいは縮小されていますが、この教訓を
活かした英断と言えるでしょう。私も学会が中止になっています。残念ですが
支持したいと思います。不要・不急の外出を控えるようにしましょう。

 マスクパニックも収まりませんが、マスクをするならメガネ(伊達で良い)も
して欲しいものです。何人かの専門家も指摘しているようにメガネをすることで
より高い防御効果が得られます。

 手洗いの基本は、流水での手洗いで、アルコールは補助的な位置付けです。
アルコール消毒液も品薄状態ですが、ピントが外れている印象があるのです。

 それと病因論の視点からの予防策だけでなく、健康生成論の視点にも注目
したいものです。栄養としては、ビタミンDやたんぱく質の摂取が特に重要です。
私の持っているデータでは、ビタミンDの摂取によりインフルエンザの感染率は
40%程度下がっています(BMJ. 2017;356:i6583.)。マスクよりも高いのです。
また、睡眠不足により感染のしやすさは4倍以上にもなってます
(Sleep. 2015;38(9):1353-9.)。

 高齢者や持病のある人なら、尚さら日頃の生活習慣を見直してみましょう。
自分の抵抗力・予防力を充分引き出したうえで、マスク・メガネ・手洗いを
すれば、まさに「鬼に金棒」だと思います。


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  薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和
 
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